注目銘柄ダイジェスト(前場):IRJーHD、ISID、ANAなど

市況
2020年7月17日 12時01分

IRJーHD<6035>:12570円(+1680円)

急騰。JPモルガン証券では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を15000円としている。ニッチな専門金融エリアに特化し、中長期的に高いトップライングロースが継続する点を評価しているほか、第1四半期決算は30-40%程度の増益となった可能性があり、短期的なカタリストになるともみているもよう。また、同社のアドバイザリーニーズは、中長期に亘って構造的に増加すると判断しているようだ。

ANA<9202>:2494円(-77円)

反落。22日から全国で一斉に開始が予定されていた国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」事業について国土交通省では、「東京を目的とする旅行、東京居住者の旅行を対象から外す」と発表している。東京都での新型コロナ感染者数急増が要因とされている。都内客、並びに、都内への旅行除外により、需要刺激効果は限定的にとどまるとの見方に。同社など航空業界に関しても期待値の大幅な低下につながっている。

アクモス<6888>:602円(+7円)

大幅に3日ぶり反発。配当方針を変更すると発表し、投資資金が流入している。これまでは「個別の当期純利益に対する配当性向30%を目標に連結業績を勘案し、配当を行う」としていたが、「連結の親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向30%以上を目標に、配当を行う」に改めた。20年6月期の期末配当予想は5.00円(前期実績5.00円)だが、配当方針の見直しで増額修正が期待できるとの見方が広がっているようだ。株価は寄り付き後、613円まで上昇したが、その後は上げ幅を縮めている。

ISID<4812>:5400円(+570円)

急騰し年初来高値更新。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の53.0億円から69.7億円、前期比34.0%増益にまで増額している。ビジネスソリューションおよびコミュニケーションIT セグメントを中心に売上が予想を上回っていることが背景。第1四半期の段階で進捗率は高かったが、4-6月期も新型コロナウイルスの悪影響が見られておらず、業績上振れの確度はより高まったとの見方になっている。

スクリーンHD<7735>:5390円(+100円)

大幅反発。台湾TSMCが前日に4-6月期の決算を発表、20年度の設備投資計画を従来の150-160億ドルから160-170億ドルに引き上げている。TSMCは同社の最大顧客であり、半導体製造装置銘柄の中でもTSMC関連としての位置づけが最も高いことから、期待感が波及する展開になっているもよう。なお、TSMCの4-6月期純利益は大幅増益で過去最高を更新、通期売上高見通しも上方修正している。

ミクロン精密<6159>:1031円(+16円)

大幅に3日ぶり反発。2万7000株(約0.27億円)を上限に自社株を取得すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は0.44%。16日の終値(1015円)で17日朝方の立会外取引(ToSTNeT-3)で買付けを委託する。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や財務戦略を可能とすることが目的。同社株は13日に直近安値(980円)まで下押しており、値頃感も買いを誘っているようだ。

メルカリ<4385>:4230円(+70円)

大幅に反発。連結子会社のメルペイ(東京都港区)が持つ立替払い債権最大500億円を流動化すると発表している。流動化で保有資産の効率的活用や財務基盤の強化を図る。メルペイがフリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービス「メルペイ」のコード決済をツルハホールディングス<3391>が展開する全国1917店舗に提供開始したと16日に公表したことも好感されているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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