欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、EU復興基金の合意期待でドル買い後退も

通貨
2020年7月20日 17時25分

20日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る値動きを予想したい。材料難のなか引き続き株価にらみの展開で、ドルは売り買いが交錯。一方、欧州連合(EU)の復興基金をめぐり合意への期待感からユーロ買いが加速すれば、ドルは下押しされよう。

前週末に発表されたミシガン大学消費者態度指数は予想外に鈍化し、個人消費の弱さを示した。また、米企業決算の本格化を前に株価がやや失速し、ドルは株安を背景としたリスクオフの買いによりNY市場の終盤は下げ渋る展開に。週明けアジア市場では23日からの東京市場の4連休を前に国内勢によるまとまったフローがみられ、ドル・円は107円付近から107円半ばまで強含む場面もあった。上海総合指数が前週末終値から2%超も値を上げたことも、円売りを支援。日本株は不安定ながら、ややリスク選好ムードが広がった。

この後の海外市場では、引き続き株価やEUの復興基金の行方が注目される。米トランプ政権の追加対策への思惑でドルは下押し圧力がかかる半面、コロナ感染の再拡大の深刻化で株価が軟調地合いならドル買いは根強い。一方、17日に開催した首脳会議は補助金と融資のバランスについて加盟各国の意見が食い違い、調整は難航。合意期待の後退でユーロはドルや円などに対して伸び悩んでいたが、その後事態打開の可能性が浮上。先行きに不透明感が払しょくされればユーロ・ドルの上昇が続き、ドル・円は下押し圧力がかかるとみる。

【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月経常収支(4月:+144億ユーロ)

《FA》

提供:フィスコ

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