マザーズ先物見通し:こう着感、IT関連強含みの一方バイオは軟調か

市況
2020年7月21日 8時31分

本日のマザーズ先物は、方向感のない展開が予想される。20日の米国市場は利益確定の売りが目立ち寄り付き後に一時大きく下げた。しかし、ウイルスワクチン開発の治験で良好な結果が発表されたほか、米国政府・議会が追加財政策の協議を開始したことが好感され上昇に転じた。ハイテク株の上昇がけん引する形で引けにかけては一段高となり、ハイテク通信株の比率が高いナスダックは最高値を更新した。マザーズ先物もナイトセッションの間に上伸しており、この流れから個人投資家心理も向上しそうだ。本日の日中取引のマザーズ先物は、ナスダックの上昇を背景にIT関連を中心に強含みの展開となりそうだ。ただ、ワクチン開発初期の段階では国内外揃って関連銘柄すべて上げていた頃とは異なり、最近では、海外でのコロナワクチン開発の進展を受けて、アンジェス<4563>などの国内バイオ関連株が下げる動きが目立つ。本日も、こうした時価総額上位のバイオ関連が下げるようなこととなれば、マザーズ先物もやや軟調な展開を強いられそうだ。また、JAL<9201>が来年度の新卒採用中止を検討との報道で、旅行関連業の厳しさが再認識されることにより、旅行関連銘柄が相場の上値を抑えることも予想される。そのため、引き続きテーマ性やセクターの違いに基づく投資家の選別物色が進みそうで、指数としての性格をもつマザーズ先物は方向感のない展開となる可能性がある。なお、上値のメドは999.t、下値のメドは948.0ptとする。

《YN》

提供:フィスコ

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