24日の米国市場ダイジェスト:米国株は続落、米中対立深刻化を懸念

市況
2020年7月27日 8時24分

■NY株式:米国株は続落、米中対立深刻化を懸念

米国株式相場は続落。ダウ平均は182.44ドル安の26469.89ドル、ナスダックは98.24ポイント安の10363.18ポイントで取引を終了した。

米国政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を命じた報復措置として、中国政府も成都の米国総領事館閉鎖を要求し、米中対立深刻化で投資家心理が悪化し下落で寄り付いた。ハイテク株の売りも続き引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクが下落した一方で、小売りが上昇。

半導体メーカーのインテル(INTC)はCEOが7ナノメートル技術に基づく新製品の製造・開発が遅れていることを明らかにしたほか自社生産撤退の可能性を示唆したことが嫌気され急落。一方、すでに同規格に基づく新製品の販売を開始している同業のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は急伸した。アルコール飲料会社のボストンビア(SAM)は予想を上回る決算が好感され急伸。

各国の金融緩和、米中関係の不透明性などを背景に金スポット価格は2011年来で初めて1オンス=1900ドルを突破した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米中対立深刻化を懸念してリスクオフ

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円30銭から105円68銭まで下落して106円13銭で引けた。米国がテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を命じた報復措置として、中国は米国に対して成都の総領事館閉鎖を要求。トランプ大統領は「米中貿易協定は署名当初に比べ意味がなくなった」と悲観的な見解を示したため、米中対立深刻化への懸念が強まり、リスク回避の円買いが加速した。

ユーロ・ドルは1.1598ドルから1.1658ドルまで上昇し1.1656ドルで引けた。ユーロ・円は122円84銭まで下落後、123円72銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2748ドルから1.2804ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9247フランまで上昇後、0.9205フランまで下落した。

■NY原油:反発、ドル安進行を意識した買いが入る

NYMEX原油9月限終値:41.29 ↑0.22

24日のNY原油先物9月限は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.22ドルの1バレル=41.29ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.66ドル-41.67ドル。24日のロンドン市場で41.67ドルまで買われた後、米中関係の悪化などを嫌ってニューヨーク市場で一時40.66ドルまで下落したが、ドル安・ユーロ高が進行したことを意識して41ドル台に戻した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.35ドル -0.19ドル(-0.77%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.18ドル -0.38ドル(-0.75%)

ゴールドマン・サックス(GS)201.47ドル -1.55ドル(-0.76%)

インテル(INTC) 50.59ドル -9.81ドル(-16.24%)

アップル(AAPL) 370.46ドル -0.92ドル(-0.25%)

アルファベット(GOOG) 1511.87ドル -3.81ドル(-0.25%)

フェイスブック(FB) 230.71ドル -1.89ドル(-0.81%)

キャタピラー(CAT) 137.58ドル +0.98ドル(+0.72%)

アルコア(AA) 12.75ドル +0.04ドル(+0.31%)

ウォルマート(WMT) 131.24ドル -0.40ドル(-0.30%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.