株価指数先物【引け後コメント】NTショート意識だが、週明けのナスダック次第では一旦NTロングに

市況
2020年7月27日 17時24分

大証9月限

日経225 22690 -60 (-0.26%)

TOPIX 1578.5 +6.0 (+1.31%)

日経225先物は、前日比60円安(-0.26%)の2万2690円で取引を終了。連休中のハイテク主導による米国市場の下落が影響したほか、米中対立を巡る警戒感を背景に利食い優勢の展開となった。寄り付きは2万2510円とシカゴ先物清算値(2万2340円)を上回って始まり、現物の寄り付き時点では2万2390円まで下げる場面もみられた。しかし、現物の寄り付き時を安値に、その後はじりじりと下げ幅を縮めており、前引け時点で2万2650円を回復。

さらに前引けのTOPIXが0.50%の下落だったこともあり、日銀のETF買い入れへの思惑からランチタイムに2万2700円を回復している。

後場半ばに2万2720円まで下げ幅を縮める場面もみられたが、前引けにかけての上昇でショートカバーは一巡しており、加えて日銀のETF買い入れ期待でロングに傾いていた影響もあり、後場は2万2660~2万2700円処での保ち合いが続き、2万2690円で取引を終えた。

日経225先物は寄り付き後早い段階で25日移動平均線を下回る場面がみられたが、結局は下ヒゲを残す形で下げ渋っており、25日線を支持とした底堅さが目立った。もっとも、指数寄与度の大きい東京エレクトロン<8035>、ファーストリテイリング<9983>、アドバンテスト<6857>などの戻りの鈍さも目立っており、日銀のETF買い入れ観測によってTOPIX優位の展開となった。NT倍率は先物中心限月で14.37に低下し、支持線として意識される25日移動平均線に接近してきている。

週明けのナスダックがリバウンドをみせてくるようだと、ハイテク株の自律反発が意識され、支持線レベルからの反転が見込める。ただし、日米で決算発表が本格化する中、米中対立が警戒されており、ハイテクセクターの利食いが継続する可能性は燻る。25日移動平均線にサポートされるようであれば、一旦NTロングになろうが、割り込むようであればグロース株のリバランスが想定されるため、NTショートに向かわせよう。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1330枚程度の売り越し。対してクレディスイスが1020枚程度の買い越しだった。金価格の上昇などを背景にCTA経由の買いがクレディスイスから出ているとみられる。TOPIX先物はソジェンが4580枚、メリルが1710枚、ABNアムロが1490枚程度の売り越し。みずほが4460枚、モルガンSが2400枚、SMBC日興が1250枚程度の買い越しだった。日銀のETFに絡んだ売買は、みずほ経由で出たようである。

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