【↓】日経平均 大引け| 続落、一時大幅安も日銀のETF買い期待で下げ渋る (7月27日)

市況
2020年7月27日 16時24分

日経平均株価

始値  22495.95

高値  22741.13(13:51)

安値  22429.57(09:03)

大引け 22715.85(前日比 -35.76 、 -0.16% )

売買高  11億6056万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1066億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は前日比35円安と小幅続落、一時300円超安も下げ渋る

2.米中対立の深刻化などが懸念され、為替は1ドル=105円後半の円高へ

3.日銀のETF買いへの期待強く、下げ幅は限定的で売り方の買い戻しも流入

4.米インテル株の急落を受け、東エレクやイビデンなど半導体株が売られる

5.金価格は9年ぶりに最高値を更新し、住友鉱や豊商事などに買いが集まる

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比182ドル安と続落した。最先端半導体の発売の遅れを発表したインテルが急落し、これにツレ安する形で半導体関連の一角が売られたことが響いた。

東京市場では、日経平均株価は小幅続落。4連休明けとなったこの日は、朝方は大幅安でスタートしたが、日銀のETF買いへの期待も強く、売り一巡後は下げ渋る動きとなった。

先週末24日の米株式市場は、NYダウが前日比182ドル安と続落。米インテル株が急落したほか、米中対立の深刻化が懸念された。為替も1ドル=105円後半に円高が進んだ。これを受けた27日の東京市場で、日経平均は朝方に一時300円を超す下落となる場面があった。ただ、売り一巡後は下値に買いが入り下げ渋った。日銀ETF買いへの期待も強く、後場に入り下げ幅は一段と縮小した。売り方の買い戻しも入った様子だ。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やトヨタ自動車<7203>が高く、日本電産<6594>が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が値を上げた。金価格が9年ぶりに過去最高値を更新したことが好感され、住友金属鉱山<5713>が上伸したほか、豊商事<8747>や岡藤ホールディングス<8705>といった商品先物会社が急伸した。テラ<2191>やGMOフィナンシャルゲート<4051>が買われた。

一方、ソニー<6758>や任天堂<7974>が安く、ファーストリテイリング<9983>が軟調。東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、イビデン<4062>といった半導体株が売られた。Aiming<3911>やサイバーエージェント<4751>、ニコン<7731>、日本航空電子工業<6807>が急落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、第一三共 <4568> 、セコム <9735> 、信越化 <4063> 、日産化 <4021> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約32円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約57円。

東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)水産・農林業、(4)倉庫運輸関連、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)証券商品先物、(4)電気機器、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△霞ヶ関C <3498> [東証M]

東渡ジャパンとの共同事業の取り組みを開始。

△ジョルダン <3710> [JQ]

大阪府とスマートシティ推進に関する協定を締結。

△SYSHD <3988> [JQ]

20年7月期営業利益予想を上方修正。

△恵和 <4251> [東証2]

6月中間期業績は営業利益が計画上振れ。

△ランサーズ <4484> [東証M]

「Lancers Enterprise」が「IT導入補助金2020」対象ツールに認定。

△JFEシステ <4832> [東証2]

基盤サービス事業の拡大で4-6月期は37%経常増益。

△サノヤスHD <7022>

「造船業に金融支援」との報道。

△コパ <7689> [東証M]

21年3月期業績予想を上方修正。

△Genky <9267>

21年6月期は2ケタ営業増益を予想。

△コックス <9876> [JQ]

投資有価証券売却し上期特別利益に計上へ。

▼イントラマト <3850> [東証2]

第1四半期は営業赤字に転落。

▼航空電子 <6807>

第1四半期は営業損益段階から赤字に転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)テラスカイ <3915> 、(2)サノヤスHD <7022> 、(3)ランド <8918> 、(4)ネットワン <7518> 、(5)名村造 <7014> 、(6)NSW <9739> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)ニフコ <7988> 、(9)明星工 <1976> 、(10)ドリームI <4310>

値下がり率上位10傑は(1)エイトレッド <3969> 、(2)キャリインデ <6538> 、(3)ニコン <7731> 、(4)サイバー <4751> 、(5)ナルミヤ <9275> 、(6)鎌倉新書 <6184> 、(7)インソース <6200> 、(8)イビデン <4062> 、(9)航空電子 <6807> 、(10)ラクーンHD <3031>

【大引け】

日経平均は前日比35.76円(0.16%)安の2万2715.85円。TOPIXは前日比3.73(0.24%)高の1576.69。出来高は概算で11億6056万株。東証1部の値上がり銘柄数は1424、値下がり銘柄数は683となった。日経ジャスダック平均は3456.90円(5.38円高)。

[2020年7月27日]

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