話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友ベ、JAL、中外薬

注目
2020年7月28日 15時21分

■住友ベークライト <4203>  2,729円  -174 円 (-6.0%)  本日終値

27日に業績修正を発表。「非開示だった今期最終は18%減益、未定だった配当は15円減配」が嫌気された。

住友ベークライト <4203> が7月27日大引け後(15:00)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結最終利益が前期比17.6%減の74億円に減る見通しと発表した。

⇒⇒住友ベークライトの詳しい業績推移表を見る

■弁護士ドットコム <6027>  9,670円  -580 円 (-5.7%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が大幅続落。27日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)単独決算が、売上高11億6000万円(前年同期比24.0%増)、営業利益700万円(同95.9%減)、純利益400万円(同96.4%減)と、大幅営業減益となったことが嫌気された。クラウドサイン事業が牽引役となり売上高は大きく伸長したものの、テレビCMの実施などで広告宣伝費が増加したことが利益を圧迫した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高のみ発表しており、52億円(前期比25.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■信越ポリマー <7970>  951円  -51 円 (-5.1%)  本日終値

27日に決算を発表。「非開示だった上期経常は31%減益、未定だった配当は18円実施」が嫌気された。

信越ポリマー <7970> が7月27日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比12.9%減の15.8億円に減った。同時に、従来未定としていた今期の上期配当を9円(前年同期は8円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も9円実施する方針とした。年間配当は18円となる。

⇒⇒信越ポリマーの詳しい業績推移表を見る

■しまむら <8227>  7,450円  -270 円 (-3.5%)  本日終値

しまむら<8227>は反落。27日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比9.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったものの、株価は4連騰の後だけに目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。梅雨の長雨が続いたほか、一部地域では大雨の影響もあったものの、巣ごもり需要の継続やプライベートブランドの夏物商品が好調だったことなどが寄与した。商品別ではリラクシングウェアやインテリア関連商品が前月に続いて好調だったことに加えて、プライベートブランド「CLOSSHI」のTシャツや吸水速乾シリーズ「FIBER DRY」の肌着が売り上げを伸ばした。また、長雨対策でレイングッズも好調だった。なお、全店売上高は同9.1%増だった。

■日本取引所グループ <8697>  2,751円  -99 円 (-3.5%)  本日終値

日本取引所グループ<8697>は軟調。同社は上場廃止となるソニーフィナンシャルホールディングス<8729>に代わり、29日から日経平均株価に採用されることが発表されている。このため、この日の引けにかけパッシブファンドなどからの指数組み入れに向けたリバランス売買が発生するとみられており、その動向が注目されている。

■日本航空 <9201>  1,845円  -49.5 円 (-2.6%)  本日終値

JAL<9201>は続落。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2020年4~6月期は、本業の損益が1200億円規模の赤字(前年同期は210億円の黒字)となったようだ」と報じられており、四半期としての赤字額が12年の再上場以降最大となるとの観測が嫌気された。記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大で国際間だけでなく、国内間でも移動が抑えられ、乗客が急減したことが要因という。なお、決算発表は8月3日を予定している。

■中外製薬 <4519>  5,038円  -57 円 (-1.1%)  本日終値

中外製薬<4519>は朝高後、値を消す展開。27日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結決算(国際会計基準)は、売上収益3681億2000万円(前年同期比14.9%増)、最終利益1022億9300万円(同47.7%増)に拡大して着地した。新型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験用を含む「アクテムラ」のロシュ(スイス)向け輸出が増加したほか、血友病治療薬「ヘムライブラ」の通常出荷価格によるロシュ向け輸出の開始も寄与し、海外販売が大きく伸びた。また、ヘムライブラに係るロイヤルティー収入などの大幅な増加に加え、一時金収入の発生も収益を押し上げた。

■オンキヨー <6628>  63円  +22 円 (+53.7%)  本日終値

オンキヨー<6628>が急反発。午後1時ごろ、同社が運営するオンラインショップ「ONKYO DIRECT」で販売中のミオドレ式ストレッチ枕について、第1四半期(4~6月)の売上高が前四半期比11倍と好調な売り上げを記録したと発表しており、これが好材料視された。ミオドレ式ストレッチ枕は、日本初の理学療法士によるアンチエイジングサロン「ソリデンテ南青山」と共同開発した健康ストレッチ枕。新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワークの増加に伴い、運動不足を感じる人が増えているなか、自宅で気軽にストレッチを行えることから、美容、健康、スポーツ、シニアなどの各業界から注目されているという。

■バリューデザイン <3960>  3,730円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

バリューデザイン<3960>がストップ高。同社はきょう正午頃に、6月度の主要業績指標の状況を発表。主力のハウスプリペイド事業の取扱高(全社ベース)が621億4200万円となり、前月比で13.6%増となったことが好感されたようだ。累計導入店舗数が8万160店(前月比615店の増加)と着実に増えていることなどが寄与しているようだ。

■竹本容器 <4248>  781円  +76 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

竹本容器<4248>が後場急騰。午後1時ごろ、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が7億円から9億8900万円(前年同期比17.9%増)へ、純利益が4億8000万円から6億7100万円(同18.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。中国国内での事業活動停止命令による影響があり、売上高は74億5000万円から74億1900万円(同5.4%減)へ下振れたものの、原油価格の下落に伴う樹脂原材料価格の低下や、中国政府による社会保険料免除の施策適用、設備投資実施時期の先送りによる減価償却負担の減少などが利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄

ストリームM <4772>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値

ディー・エル・イー <3686>  495円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

コパ・コーポレーション <7689>  5,400円  +700 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

テラ <2191>  1,295円  -400 円 (-23.6%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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