話題株ピックアップ【夕刊】(3):任天堂、東エレク、ワークマン

注目
2020年8月4日 15時26分

■任天堂 <7974>  47,590円  +620 円 (+1.3%)  本日終値

任天堂<7974>が高水準の商いをこなし一時1600円近い上昇をみせた。マドを開け25日移動平均線との下方カイ離も一気に解消する強い動きで目を引く。なお、売買代金は東証1部でソフトバンクグループ<9984>、ソニー <6758> に次ぐ第3位にランクインした。ここにきて巣ごもり消費のレジャー関連としてゲーム関連株が買い直される展開となった。同社は大人気の家庭用ゲーム「ニンテンドースイッチ」が払底状態に買われ、スイッチ向けソフトも「あつまれ どうぶつの森」が爆発的ヒットとなるなど収益拡大への期待が膨らんでいる。今週6日に4~6月期決算発表が予定されており、好決算を先取りする形で買いを呼び込んでいる。

■大幸薬品 <4574>  2,377円  +30 円 (+1.3%)  本日終値

大幸薬品<4574>、川本産業<3604>、中京医薬品<4558>、大木ヘルスケアホールディングス<3417>、ウェーブロックホールディングス<7940>など新型コロナウイルスの感染拡大に対応した防疫関連株が軒並み人気を集めた。世界的に新型コロナの感染者数の増加が一段と加速している状況にあり、日本国内でも3日は新規感染者数が959人確認され、累計感染者数は遂に4万人を超えた。これを受けて、株式市場でも除菌剤やマスク、ビニールカーテンなどを手掛ける企業の存在感が再び高まっている。

■アズワン <7476>  12,430円  +100 円 (+0.8%)  本日終値

アズワン<7476>が大幅続伸。3日の取引終了後、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)の人工知能(AI)清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の取り扱いを8月3日に開始したと発表しており、これが好感された。Whizは人型ロボット「Pepper」に続く、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する2機種目のロボット。最初に同機を手押しして清掃エリアの地図データを作成し記憶させれば、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行するため、業務効率化や人手不足の解消に貢献するとしている。今後アズワンは、ソフトバンクロボティクスと共同でプロモーション活動を行うとともに、アズワンの販売ネットワークを通じて全国に販売するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  29,125円  +165 円 (+0.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が続伸。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が史上最高値を更新したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2%近い上昇で反発に転じ最高値を更新した。半導体市況の中期的な回復を先取りする形で引き続き物色人気が継続しており、これが東京市場にも波及した。東京市場では、米国株市場に追随する形で半導体セクター全般は買いを集めていたが、直近では7月30日に21年3月期の大幅減益予想を発表したアドバンテスト<6857>が翌日ストップ安に売り込まれるなど大きく値を崩し、これがネガティブサプライズとなって他の半導体関連株にも株価の下落圧力が及んでいた。しかし、足もとは再び買い直される動きとなっている。

■イー・ガーディアン <6050>  3,190円  +5 円 (+0.2%)  本日終値

イー・ガーディアン<6050>はしっかり。3日の取引終了後、第3四半期累計(19年10月~20年6月)連結決算を発表しており、売上高57億1700万円(前年同期比18.2%増)、営業利益9億6300万円(同11.6%増)、純利益6億8600万円(同13.5%増)と2ケタの増益となった。4月に新宿サテライト及び広島センターの2拠点を開設し生産体制を強化したことが寄与し動画監視事業の売り上げが拡大し業績を牽引した。また、19年8月にクラウド型ファイアウォールの開発を手掛けるグレスアベイル(東京都港区)を子会社化したことなども寄与した。なお、20年9月期通期の業績予想は、売上高74億円(前期比13.2%増)、営業利益12億100万円(同2.9%増)、純利益8億5000万円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■タカラスタンダード <7981>  1,377円  -77 円 (-5.3%)  本日終値

3日に決算を発表。「非開示だった今期経常は50%減益、未定だった配当は34円実施」が嫌気された。

タカラスタンダード <7981> が8月3日大引け後(17:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比56.4%減の15.3億円に大きく落ち込んだ。また、従来未定としていた今期の上期配当を17円(前年同期は17円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も17円実施する方針とした。年間配当は34円となる。

⇒⇒タカラスタンダードの詳しい業績推移表を見る

■ワークマン <7564>  9,940円  -150 円 (-1.5%)  本日終値

ワークマン<7564>は反落。3日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比21.4%増と34カ月連続で前年実績を上回ったものの、月次売上高の好調な推移は織り込み済みとの見方が強く、また、6月の同37.2%増に比べて増収率が縮小したことから売り優勢となったようだ。7月は、広域で記録的な降水量となり、レインウェアや長靴、防水バッグなど雨関連商品の販売が伸びた一方、日照不足と梅雨寒の影響で空調ファン付ウェアなど猛暑関連商品が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同27.9%増だった。

■ケーズホールディングス <8282>  1,406円  -21 円 (-1.5%)  本日終値

ケーズホールディングス<8282>が大幅反落。3日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高1880億5200万円(前年同期比14.1%増)、経常利益169億5100万円(同2倍)に伸びて着地。ただ、前日の株価が5%近く上昇していたことや目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。同社は郊外店が多く緊急事態宣言下における昼間人口の郊外シフトがプラスに働いたほか、テレワークの普及や巣ごもり需要の高まりでパソコンや周辺機器、4K8K大型テレビ、生活家電などに特需も発生した。また、5月末から気温が上昇し、エアコンをはじめとする季節商品も好調だった。利益面では特別定額給付金が高付加価値商品の販売を後押しした。

■カカクコム <2371>  2,515円  -11 円 (-0.4%)  本日終値

カカクコム<2371>が後場急落しマイナスに転じた。前引け後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高95億200万円(前年同期比33.2%減)、営業利益22億900万円(同65.7%減)、純利益14億1800万円(同67.2%減)と大幅減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務や巣ごもりによる需要に加えてEC利用者が増加したことにより、価格.com事業は増収となった。ただ、飲食店などへの休業要請に加えて、外食や旅行消費の自粛などにより、食べログ事業及び新興メディア・ソリューション事業における旅行・移動領域の各事業が減収となったことで、大幅な減収減益を余儀なくされた。なお、21年3月期通期業績予想は、引き続き未定としている。

■GSIクレオス <8101>  1,459円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

GSIクレオス<8101>がストップ高。3日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高262億1200万円(前年同期比4.1%増)、経常利益8億7200万円(同5.1倍)となり、これを好感する買いが入った。繊維関連事業で新型コロナウイルス感染防止用の医療・衛生消耗品の取引を開始したほか、工業製品関連事業では巣ごもり需要を背景にプラモデル用塗料・工具の販売が好調だったうえ、化学品の米国販売が伸びた。主力とする繊維原料や生地の苦戦を補い、増収を確保したことに加え、販管費が減少したことも利益拡大の要因となった。併せて、未定としていた21年3月期通期の業績予想は、売上高1100億円(前期比4.8%減)、経常利益20億円(前期比64.9%増)と大幅増益見通しを示し、期末一括配当は50円(前期は45円)実施する方針とした。同時に、株主優待制度を新設すると発表。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数1000株未満でクオカード1000円分、1000株以上で同2000円分を贈呈するという。

■太洋工業 <6663>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

太洋工業<6663>がストップ高。同社はきょう、全自動通電検査装置「TY-CHCKER DS401AT」を開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。5G移動通信網の本格運用の開始に伴い、情報端末や通信関連設備の5G対応が加速するなか、同社グループは5G対応基板に代表される高周波対応基板の高度な検査ニーズに応えるため、通電検査システムの主力製品「TY-CHCKER DSシリーズ」の最上位機種を開発し、近々市場に投入する予定。「DS401AT」は、5G対応基板の高周波特性検査や作業性の向上、検査タクトの短縮、治具コストの低減などを実現しているという。

●ストップ高銘柄

ベガコーポレーション <3542>  2,812円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値

ツインバード工業 <6897>  864円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

伊勢化学工業 <4107>  3,260円  +502 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

サイオス <3744>  816円  -150 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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