中小型株での値幅取り狙いの流れに向かいやすい/オープニングコメント

市況
2020年8月5日 8時43分

5日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場ではNYダウが164ドル高と続伸。長引く追加財政策を巡る協議を警戒し売りが先行したが、シューマ?上院議員が政府との協議がようやく正しい方向に向かっているとの楽観的な見解を示すと合意への期待から上昇に転じた。その後も弱含む場面がみられたが、エネルギー株がけん引する格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の22500円。円相場は1ドル105円70銭台で推移している。

日経平均は直近2日間の上昇で25日線レベルを回復してきており、いったんは目先的な達成感も意識されやすいところであろう。先週末の大幅な下げに伴うショートカバーも一巡していると考えられ、一方で週末の米雇用統計への思惑から下を売り込む流れにもなりづらく、25日線を挟んでのこう着感の強い展開になりそうである。決算を発表したソニー<6758>のほか、既存店売上高を発表したファーストリテ<9983>などの動きを睨みながらの展開といったところだろう。

また、昨日は新型コロナの影響を大きく受けていたセクターへの買い戻しの流れが強まっていた。この流れが継続するかを見極めつつ、グロース株からバリュー株へのシフトも意識しておく必要がありそうだ。また、マザーズ指数は5営業日ぶりに節目の1000ポイントを回復してきている。足元のもち合いレンジの上限レベルであり、強弱感が対立しやすいところではあろうが、こう着感が強まりながらも底堅さが意識される局面においては、中小型株での値幅取り狙いの流れに向かいやすいところ。

そのほか、2日間の大幅な上昇でショートカバーは一巡したとみられ、改めて日経平均の25日線レベルからのショートの動きが意識される面もあろう。ただし、今回の急落後の早いリバウンドによって売り込みづらさも意識されやすいところ。短期的な売り仕掛け的な売買においては、冷静に押し目を狙うスタンスといったところであろう。とはいえ、週末に向けては決算発表が多数控えていることもあり、短期的な売買が中心。個別では決算を手掛かりとした日替わり物色に向かわせよう。

《AK》

提供:フィスコ

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