ピジョンが年初来高値更新、第1四半期営業減益もアク抜け感が強まる
ピジョン<7956>は反発して一時、前日比12.1%高の4640円に買われ1カ月ぶりに年初来高値を更新した。6日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算は、売上高484億3100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益80億3100万円(同13.2%減)、純利益58億5500万円(同10.8%減)と2ケタの営業減益となったが、株価は冴えない展開だっただけに、アク抜け感から買いが入っているようだ。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、衛生意識の高まりからヘルスケア・介護用品の需要が高まったほか、欧米ではEコマースチャネルにける主力製品の乳首クリームや消耗品を含む母乳関連の販売は好調だった。ただ、インバウンド需要の大きいベビー・ママ向け用品を中心に売上高が減少したほか、それに伴うプロダクトミックスの悪化などによる総利益率が低下したことが響いた。
なお、20年12月期通期業績予想は、売上高985億~1024億円、営業利益134億~155億円、純利益96億~109億円の従来見通しを据え置いている。