12日の米国市場ダイジェスト:NYダウ289ドル高、ハイテク回復が支援

市況
2020年8月13日 8時08分

■NY株式:NYダウ289ドル高、ハイテク回復が支援

米国株式相場は反発。ダウ平均は289.93ドル高の27976.84ドル、ナスダックは229.42ポイント高の11012.24ポイントで取引を終了した。最近の好調な経済指標や四半期決算を受けて、経済活動の再開にともなう回復期待が広がったほか、追加財政策を巡る議会折衝も時間の問題との楽観的な見方から上昇して寄り付いた。昨日は大きく下落したハイテク株にも買いが広がり、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は普通株1株を5株にする株式分割を発表し急伸。バイオテクノロジーのモデルナ(MRNA)は同社が開発中の新型コロナウイルスに対するワクチンを1億回分製造・供給する契約を米政府と結んだと発表し上昇した。リジェネロン(REGN)やイーライリリー(LLY)も開発している抗体治療薬の進展に楽観的な見解を示しそれぞれ上昇。一方、配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)はカリフォルニア州の運転手区分を巡る問題で、一時的に同州での事業を停止せざるを得ないとする考えをCEOが示したため下落した。

引け後に発表された配車サービスのリフト(LYFT)の決算は損失が予想ほど拡大しなかったため、同社株は時間外取引で一時上昇した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米インフレ率上昇を意識してドル・円は一時107円01銭

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円01銭まで上昇後、106円69銭まで下落して106円88銭で引けた。米国の7月消費者物価指数(CPI)は予想を上回り、米債利回り上昇に伴うドル買いが一段と強まった。追加財政策を巡る不透明感も存続する中、いずれ何らかの支援が得られるとの期待からリスク選好の円売りも強まった。

ユーロ・ドルは、1.1762ドルから1.1816ドルまで上昇して1.1785ドルで引けた。域内の見通し改善やユーロ・ポンド絡みのユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、125円76銭から126円21銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3005ドルまで下落後、1.3060ドルまで反発も戻りは鈍かった。英国の4-6月期国内総生産(GDP)が過去最大に落ち込み英国経済も景気後退入りが確認されポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.9140フランから0.9097フランまで下落した。米国メディア企業によるスイス同業の買収絡みのフラン買いが強まった可能性もある。

■NY原油:大幅反発で42.67ドル、ユーロ安一服で42.90ドルまで買われる

NY原油先物9月限は大幅反発(NYMEX原油9月限終値:42.67 ↑1.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+1.06ドルの1バレル=42.67ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.53ドル-42.90ドル。アジアの序盤で41.53ドルまで下げたが、需給悪化に対する警戒感は高まっていないことから、まもなく反転。ユーロ安・ドル高は一服したことや原油在庫の減少を意識して、ニューヨーク市場で一時42.90ドルまで買われた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.73ドル -0.19ドル(-0.71%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.38ドル +0.60ドル(+1.16%)

ゴールドマン・サックス(GS)212.13ドル +1.07ドル(+0.51%)

インテル(INTC) 49.19ドル +1.00ドル(+2.08%)

アップル(AAPL) 452.04ドル +14.54ドル(+3.32%)

アルファベット(GOOG) 1506.62ドル +26.30ドル(+1.78%)

フェイスブック(FB) 259.89ドル +3.76ドル(+1.47%)

キャタピラー(CAT) 142.57ドル +0.04ドル(+0.03%)

アルコア(AA) 14.96ドル +0.07ドル(+0.47%)

ウォルマート(WMT) 131.89ドル +1.69ドル(+1.30%)

《ST》

提供:フィスコ

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