話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、ブイキューブ、すかいらーく

注目
2020年8月14日 15時22分

■村田製作所 <6981>  6,807円  +14 円 (+0.2%)  本日終値

村田製作所<6981>やTDK<6762>が高い。足もとの円安基調に加え、13日の米株式市場でアップルの株価が史上最高値を更新したことも買い要因となった。アップルは新たな定額サービスを近く発表する、と一部で報じられたことなどが好感された。アップルの時価総額は2兆ドル(約214兆円)に迫っていることも話題で、これを受け村田製などアップル関連株も堅調な値動きとなった。

■ダブルスタンダード <3925>  4,960円  -830 円 (-14.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

ダブルスタンダード<3925>が急反落。13日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高8億9100万円(前年同期比21.0%増)、営業利益1億8400万円(同28.4%減)、純利益1億900万円(同35.4%減)と3割近い営業減益となったことが嫌気された。基盤技術であるデータクレンジングを活用し、省力化や自動化を実現する業務系システムの開発受託が、主力領域である不動産、金融業界向けに取引件数が堅調に増加し売上高は拡大したが、売り上げ拡大のための増員や外注費の増加が利益を圧迫した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高40億5000万円(前期比10.4%増)、営業利益12億5000万円(同13.5%増)、純利益8億3400万円(同11.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ブイキューブ <3681>  1,329円  -96 円 (-6.7%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が大幅反落。13日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を5億7500万円から7億800万円(前期2億8400万円の赤字)へ、最終利益を5億3500万円から6億2300万円(前期比18.3倍)に上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。売上高は72億100万円(同13.1%増)の従来予想を据え置いたものの、テレワークが社会に認知されたことにより、Web会議事業が伸長したことに加えて、あらゆる業界でイベントのオンライン化需要が急増したことに伴い、オンラインセミナー事業が急成長したことが利益を押し上げたという。また、業績予想の修正に伴い従来1円を予定していた期末一括配当を2円に引き上げるとあわせて発表しており、前期実績に対しては1円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高32億6600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益2億5900万円(前年同期1億4600万円の赤字)、最終利益4億2200万円(同2.2倍)だった。

■タカラトミー <7867>  877円  -50 円 (-5.4%)  本日終値

タカラトミー<7867>は反落。13日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高268億900万円(前年同期比24.0%減)、営業損益5億8300万円の赤字(前年同期5億5500万円の黒字)、最終損益11億7400万円の赤字(同2億6500万円の黒字)と赤字に転落したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり需要で、ファミリーゲームが国内外で人気化した一方、国内における外出自粛、店舗の臨時休業・営業時間の短縮や海外におけるロックダウン、映画公開の延期、各種イベントの中止・延期及び縮小などにより、商品出荷が減少するなどしたことが響いた。同時に未定としていた21年3月期通期業績予想を発表しており、売上高1450億円(前期比12.0%減)、営業利益55億円(同48.5%減)、最終損益30億円(同33.4%減)を見込み、配当予想を中間・期末各7円50銭の年15円にするとした。なお、前期実績に対しては15円の減配になる予定だ。

■すかいらーく <3197>  1,548円  -46 円 (-2.9%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>は続落。13日の取引終了後、20年12月期上期(1~6月)の連結決算を発表しており、売上収益1390億6600万円(前年同期比25.8%減)、営業損益180億8000万円の赤字(前年同期110億9700万円の黒字)、最終損益189億2800万円の赤字(同53億5800万円の黒字)だった。既存店売上高の回復基調やデリバリー、テイクアウト売上が大幅な向上となったものの、感染者数が多いエリアやリモートワークの影響が大きい都心エリアなどの落ち込みが相対的に大きかったという。なお、通期見通しは引き続き未定としている。

■ミズホメディー <4595>  1,714円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

ミズホメディー<4595>がストップ高。13日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症遺伝子検査キット「スマートジーン 新型コロナウイルス検出試薬」(研究用試薬)が公的医療保険適用の対象となり、8月19日に発売すると発表したことが好感された。同試薬は、PCR法を用いた「全自動遺伝子解析装置Smart Gene(スマートジーン)」専用の遺伝子POCT検査(患者に近い医療現場での検査)キットで、遺伝子の抽出・増幅・検出の全ての工程を1つのカートリッジ内で行い、1時間程度で新型コロナウイルスを検出することができるという。これにより基幹病院だけではなく、開業医、診療所など、より患者に近い診療現場でも、高感度な新型コロナウイルス感染症の遺伝子POCT検査を検査当日中に行えるようになるとしている。なお、20年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■マイネット <3928>  1,658円  +278 円 (+20.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

マイネット<3928>が急騰。13日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を110億円から115億円(前期比1.3%減)へ、営業利益を7億5000万円から11億円(前期7億7400万円の赤字)へ、最終利益を5億円から8億円(同24億800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費による売上高の増加に加えて、前期から取り組んできたタイトルごとのKPI管理手法・コスト管理手法の見直しやマネジメント体制の刷新により、既存タイトルを中心に収益性が大きく改善したことが寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高59億7600万円(前年同期比0.5%増)、営業利益6億9800万円(前年同期3億8100万円の赤字)、最終利益4億9900万円(同9億800万円の赤字)だった。

■アール・エス・シー <4664>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

警備事業やビルメンテナンスなどを手掛けるアール・エス・シー<4664>がストップ高に買われた。同社は13日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比71.6%増の7100万円となり、上半期計画8200万円に対する進捗率は86.6%となった。売上高は同3.6%増の14億9700万円で着地。顧客にあった提案型営業を推進し、新規業務の受注や既存先の仕様拡大に注力したほか、原価管理の徹底や販管費の改善、不採算案件の見直しなどを進めたことが功を奏した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

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