ナック---1Qは、クリクラ事業が家庭顧客の需要増加で増益

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2020年8月14日 16時58分

ナック<9788>は7日、2021年3月期第1四半期(2020年4月-6月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比28.5%減の127.27億円、営業利益が2.11億円(前年同期は12.43億円の損失)、経常利益が1.34億円(同12.65億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が5.32億円(同13.55億円の損失)となった。

クリクラ事業の売上高は前年同期比23.9%増の38.44億円、営業利益は4.91億円(前年同期は0.17億円の利益)となった。2020年1月配送分からのクリクラボトルの価格改定により顧客単価向上を実現した。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、次亜塩素酸水溶液の売上が大幅に伸長した。直営部門では、在宅時間の増加により家庭顧客の需要が増加した。加盟店部門ではサーバー販売数が増加した。

レンタル事業の売上高は前年同期比0.0%減の35.08億円、営業利益は同39.8%減の2.67億円となった。主力のダスキン事業では、レンタル売上、家事代行等のトータルケアサービス部門の売上の減少を売切り関連商品の販売で補った。害虫駆除事業や法人向け定期清掃サービスでは、主要顧客である飲食店や商業施設・オフィス等の休業が響いた。

建築コンサルティング事業の売上高は前年同期比60.3%増の19.49億円、営業損失は0.25億円(前年同期は0.60億円の利益)となった。ノウハウ販売部門では、オンライン商品の販売の好調に加えレオハウスへの商材販売で増収となった。suzukuri、ナックスマートエネルギー、前期に子会社化したエースホームが赤字計上となった。

住宅事業の売上高は前年同期比77.5%減の16.70億円、営業損失は1.56億円(前年同期は13.50億円の損失)となった。レオハウスの全株式をヤマダ電機<9831>へ譲渡、suzukuriを建築コンサルティング事業へ移動した。ケイディアイでは、利益率の高い住宅販売の比率を上げた。ジェイウッドと国木ハウスでは、受注残が2019年3月末を下回った。

美容・健康事業の売上高は前年同期比32.0%減の17.63億円、営業損失は0.67億円(前年同期は1.36億円の損失)となった。2019年7月に化粧品通販の自社ECサイトにて使用しているサーバーへの不正アクセスが発覚し、約4か月のECサイト停止が響いた。販売費及び一般管理費の削減で営業損失幅が減少した。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響を合理的に見積もることが困難であることから、未定としている。業績予想の開示が可能となった時点で速やかに公表する。

《ST》

提供:フィスコ

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