話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーグレナ、出前館、HIS
■ユーグレナ <2931> 804円 +86 円 (+12.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ユーグレナ<2931>が続急伸。同社は18日取引終了後、リバネス、オーダーメードメディカルリサーチ(千葉県柏市)と新型コロナウイルスに対する標準抗体を作製し、共同開発中の抗体検査系での効果を確認したことを発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。今後は標準抗体を用い定量化した、信頼性の高い抗体検査系の開発を進めていくとしている。株価は前週13日に753円の戻り高値をつけた後は調整局面にあったが、再浮上し5日・25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きにある。
■出前館 <2484> 2,240円 +170 円 (+8.2%) 本日終値
出前館<2484>が急伸。18日夜のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、「競合するウーバーイーツに対し、買収提案を検討していることがわかった」と報じられており、これが好材料視された。これに対して会社側では「事実無根の内容であり、当社が発表したものではない」とコメントしている。また、同社は18日の取引終了後、従来未定としていた20年8月期の期末配当を無配にすると発表した。年間配当は無配となり、14年ぶりの無配転落となる。なお、前期は期末一括3円60銭だった。更に、20年8月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表した。従来は保有株数と保有年数に応じてTポイントを年間6000~8000円分贈呈していたが、優待品目を自社サイト「出前館」で利用できる優待券に改め、7000~9000円分に増額する。
■あい ホールディングス <3076> 1,599円 +102 円 (+6.8%) 本日終値
あい ホールディングス<3076>は3日続伸。18日の取引終了後に発表した21年6月期連結業績予想は、売上高450億円(前期比4.2%増)、営業利益80億円(同5.3%増)、純利益56億円(同21.2%増)と増収増益を見込むことが好感された。相乗効果を得られる業務提携を進め、販路拡大に注力し営業体制の強化・整備をするほか、採算性を考慮した事業運営に取り組むことで業績拡大を図る。なお、20年6月期決算は、売上高431億7900万円(前の期比15.4%減)、営業利益75億9600万円(同9.7%減)、純利益46億2000万円(同14.2%減)だった。
■エイチ・アイ・エス <9603> 1,626円 +63 円 (+4.0%) 本日終値
エイチ・アイ・エス<9603>が反発。午後2時ごろ、スカイマーク(東京都大田区)及び星野リゾート(長野県軽井沢町)と連携し、3密対策を追求した北海道特別ツアーを8月19日に発売すると発表しており、これが好感された。同ツアーでは、横並び3人掛けの航空シートを2人のみで利用し、フライト時間の密接を避けるほか、星野リゾート トマムによる「衛生管理」と「3密回避」を徹底したホテルライフを提供するのが特徴。また、混雑回避のためレンタカー営業所内にHIS専用カウンターを設置したという。
■JMDC <4483> 8,690円 +290 円 (+3.5%) 本日終値
JMDC<4483>が5日続伸。18日の取引終了後、学会情報データベース事業や医療用医薬品マーケティングサポート事業を展開する医薬情報ネット(東京都港区)の全株式を取得すると発表しており、これが好感された。今回の株式取得は、両社が保有するデータを掛け合わせることで、製薬企業や医療機器メーカーが持つ多様なニーズへの対応力を大きく引き上げることが狙いとしている。
■プロレド・パートナーズ <7034> 5,190円 +170 円 (+3.4%) 本日終値
プロレド・パートナーズ<7034>が3日続伸。18日の取引終了後、官公庁及び地方自治体を対象としたシンクタンク事業や大手民間企業を対象としたコンサルティング事業を展開する知識経営研究所(東京都港区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化は、成長分野である環境・リスク管理方面のコンサルティング・サービスの拡充や顧客ルートの獲得を図るのが狙い。取得価額は4億5000万円。なお、20年10月期業績への影響は軽微としているが、21年10月期以降は連結業績に寄与すると見込んでいる。同時に、事業投資とハンズオン経営支援事業を手掛ける100%子会社ブルパス・キャピタルを9月1日に設立すると発表している。
■日本通信 <9424> 205円 +6 円 (+3.0%) 本日終値
日本通信<9424>が大幅反発。この日、トレンドマイクロ<4704>とセキュアなIoT基盤に関して、米国で共同での実証実験を完了したと発表しており、これが好感された。実証実験は、トレンドマイクロが持つモバイルネットワークセキュリティー(MNS)技術と、日本通信の特許技術であるFPoS技術、特にSIM内で秘密鍵と公開鍵を生成してSIM内で暗号化や署名などを行う技術を組み合わせて実施したもの。日本通信では、今回のフェーズが成功裏に完了したことから、次のフェーズではIoT端末におけるSIM内でブロックチェーンに直接上げられるデータを生成し、IoT端末からブロックチェーンに直接データを送ることで、中間地点におけるIoTデータの改ざんなどを一切排除したIoT基盤を構築する予定としている。
■ベクトル <6058> 860円 +18 円 (+2.1%) 本日終値
ベクトル<6058>が3日続伸。この日、ヘルステック分野に参入し、医療業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を展開する新会社を今秋設立すると発表しており、これが好感された。新会社は、ヘルスケア・マーケティングを得意とするビジネスインテリジェンス(東京都中央区)と共同で設立。ビジネスインテリジェンスの医療業界におけるリレーションや知見と、ベクトルグループが持つデジタル広告及びサイネージ事業で培われたコミュニケーションテクノロジーなどを組み合わせ、医療業界が抱える課題をDXにより解決するソリューションを提供するという。
■コナミホールディングス <9766> 3,910円 +50 円 (+1.3%) 本日終値
コナミホールディングス<9766>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を4000円から4260円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナ関連の減損57億円を除く第1四半期営業利益の伸び率が約25%増となったことを受けて、新型肺炎感染症拡大による影響があるものの、市場想定を上回る巣ごもり消費拡大メリットの大きさにポジティブな印象と評価。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し21年3月期営業利益予想を381億円から314億円へ下方修正したが、22年3月期は同474億円から502億1600万円へ、23年3月期は同503億円から532億1600万円へ上方修正している。
■ブイ・テクノロジー <7717> 3,900円 +50 円 (+1.3%) 本日終値
ブイ・テクノロジー<7717>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断「A」と目標株価5800円を継続した。21年3月期第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比68%減の11億9200万円だったが、20年第4半期(1~3月)との比較では急回復した。株価との連動性が高い受注高は100億円を超過しており、収益モメンタムは転換したとみている。有機EL(OLED)関連の立ち上げも順調なことも評価している。
株探ニュース