話題株ピックアップ【夕刊】(1):Uアローズ、パナソニック、ブシロード

注目
2020年8月20日 15時11分

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,607円  +129 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ユナイテッドアローズ<7606>が続急伸。19日の取引終了後、SOMPOアセットマネジメントが財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出し、Uアローズ株式を5.17%保有していることが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は投資一任契約および投資信託による純投資としている。報告義務発生日は8月14日。

■パナソニック <6752>  940円  +14 円 (+1.5%)  本日終値

パナソニック<6752>が6日ぶりに反発。20日付の日本経済新聞は、同社は「2021年に米テスラの電気自動車(EV)向け電池の生産能力を増強する」と報じたことが材料視されている。百数十億円を投じて、米国の電池工場に追加の組み立てラインを作る予定だという。テスラのEV販売は好調であり、この報道を受けパナソニックの株価は前日に比べ一時4%超の上昇となった。

■ブシロード <7803>  2,595円  +22 円 (+0.9%)  本日終値

ブシロード<7803>が続伸。19日の取引終了後、コロプラ<3668>子会社のソーシャルインフォ(東京都渋谷区)の全株式を取得し連結子会社化すると発表しており、これを好感する買いが入った。ソーシャルインフォはソーシャルゲームのニュースサイト「ソーシャルゲームインフォ」やアニメのニュースサイト「アニメレコーダー」を運営している。ソーシャルインフォの子会社化を通じ、同社はオンラインの宣伝機能を拡充することでデジタル領域の一段の強化を図るほか、子会社ブシロードムーブで提供する他社IPプロモーション事業における取り扱い媒体の強化を目指すという。株式取得日は9月1日を予定し、取得価額は約6100万円としている。

■FRONTEO <2158>  834円  +6 円 (+0.7%)  本日終値

FRONTEO<2158>が続伸、5日移動平均線を足場に上値指向を強めている。同社は19日取引終了後、脅威ディスカバリー&サイバーインテリジェンスプラットフォームを提供するサイファーマ(東京都千代田区)と協業し、AIを活用したサイバーインシデント分析と予測型サイバーインテリジェンスを提供することを発表。社会のデジタル化が進むなか、脅威となっているサイバー攻撃を抑止するために戦略的提携を行う。これを材料視する買いを呼び込む形となった。

■トレンドマイクロ <4704>  6,600円  +20 円 (+0.3%)  本日終値

トレンドマイクロ<4704>が3日続伸。大和証券は19日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は6500円から7800円に見直した。第2四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比10.5%増の99億2700万円と堅調。20年12月期の同利益は前期比1%増の380億円(会社予想377億円)を予想している。パッケージ、SaaS企業のPERが上昇したことを受け、投資判断を見直している。

■東京エレクトロン <8035>  27,770円  -955 円 (-3.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連は売りに押される展開。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落となったことで引き続き上値は重い展開。しかし、注目された画像処理半導体大手エヌビディアの20年5~7月期決算は、売上高が前年同期比1.5倍となる38億6600万ドルと急拡大した。データセンター向けやゲーム向け半導体需要が好調で収益を押し上げており、このエヌビディアの好決算を背景に、両銘柄とも下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的となっている。

■コマースワン <4496>  6,120円  +1,000 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

コマースOneホールディングス<4496>が2日連続ストップ高。同社は6月26日に東証マザーズに新規上場しており、直近IPO銘柄人気に乗っている。同社は持ち株会社で、事業子会社がECサイト運営を支援するサービスをSaaS形式で提供するECプラットフォーム事業を展開している。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などでECサイトの利用が拡大。同社の子会社であるフューチャーショップが運営するECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズの4~6月流通額が大幅な増加を記録しており、業績拡大期待が膨らんでいる。同じくEC関連事業を行うBASE<4477>が急騰していることから、連想買いも流入しているようだ。

■ジャパンエン <6016>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

ジャパンエンジンコーポレーション<6016>がストップ高。同社は19日、現在開発の最終段階にある最新鋭エンジン6UEC42LSH-Eco-D3/6UEC42LSH-Eco-D3-EGR型機関を、国内造船所で建造中のハンディサイズバルクキャリア、中小型ケミカル船向け主機として、初号機から連続して6台受注したと発表。このUEC42LSH型機関は、今後のEEDI規制(新造船燃費規制)強化に伴う低出力化のニーズをにらみ、世界トップクラスの低燃費を実現。42LSH-EGR型機関は、IMO NOx(窒素酸化物)3次規制に適合する主機関として、独自に開発した低圧EGRシステム(NOx排出量を大幅に削減しつつ、燃費の悪化を最小限に抑えることができるシステム)を装備し、更に将来的に予想される北米・欧州の一部海域における排水制限域の拡大も視野に入れ、EGRスクラバ循環水の船外排水を不要としたコンセプトを採用している。

■セレス <3696>  1,564円  +218 円 (+16.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

セレス<3696>が続急騰。株価は1月21日につけた1410円を大幅に上回り年初来高値を更新。国内最大級のスマートフォン向けポイントサイトを運営し、巣ごもり消費拡大の恩恵を受けている。20年1~6月期は営業利益が前年同期比2.1倍の8億900万円と急拡大。20年12月期は前期比19%増の10億5000万円を見込むが増額修正の可能性が高いとみられている。市場では「前日に金融経済系のテレビ番組でテンバガー候補として紹介され、これが人気化に火をつけた」(国内ネット証券)という。直近は外資系経由での空売りが積み上がっており、この買い戻しも株高を後押ししたもようだ。

■JMC <5704>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値

JMC<5704>がストップ高。19日の取引終了後、大阪大学、フヨーと共同で心臓カテーテルシミュレーターの開発を行う「HEARTROID PROJECT」が、米マサチューセッツ工科大学の「Therapeutic Technology Design & Development Lab」(TTDD Lab)とクリエイティブパートナーシップを開始したと発表しており、これを好感する買いが入った。TTDD Labは生体本来の機能を高め補助する医療機器の設計開発を目的とした研究を行っている。心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」の拍動流を有し解剖学的に精緻な3Dモデルから構成されるという特長を生かし、TTDD Labが進める手術用デバイスの開発でコンセプトづくりから検証までのプロセスの加速に貢献するとしている。

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