21日の米国市場ダイジェスト:米国株は続伸、良好な経済指標で見通し改善

市況
2020年8月24日 8時03分

■NY株式:米国株は続伸、良好な経済指標で見通し改善

米国株式相場は続伸。ダウ平均は190.60ドル高の27930.33ドル、ナスダックは46.85ポイント高の11311.80ポイントで取引を終了した。7月中古住宅販売件数が住宅市場のピークだった2006年12月来の高水準となったほか、8月PMI速報値も予想を上回り昨年1月来の高水準となるなど良好な経済指標を好感し寄り付き後から上昇した。米中対立懸念の緩和や新型ウイルスのワクチン開発を巡り良好な報道にも助けられ引けにかけては一段高となった。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

製薬会社のファイザー(PFE)とBionTech(BNTX)は共同で開発している新型コロナウィルスワクチンが早くて10月の当局申請に向けて順調な軌道にあると発表したことが好感され上昇。農業機械メーカーのディア(DE)は業績見通し引き上げが好感され、上昇。靴販売のフットロッカー(FL)は第2四半期の決算が予想を上回り上昇した。中国のオンライン小売りアリババ(BABA)はアナリストによる目標株価引き上げで上昇。一方、オンライン小売りアマゾンは潜在的にベゾスCEOの後継者として期待されていた幹部の退任を発表し下落した。

関係筋によると、トランプ政権は米企業の中国国内でのWeChatの使用を承認する可能性を示唆した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:良好な米経済指標を意識してドル反発

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円65銭から106円07銭まで上昇して105円80銭で引けた。米7月中古住宅販売件数が前月比から過去最大の伸びを記録、住宅市場のピーク2006年12月以来で最高となったほか、8月マークイット製造業PMI速報値は昨年1月来で最高となるなど、良好な経済指標を受けて見通しが改善し、ドルは下げ渋った。

ユーロ・ドルは、1.1754ドルまで下落後、1.1799ドルまで戻して引けた。ドイツやフランスのさえないPMIやEUのバルニエ首席交渉官が「英国とブレグジットを巡る通商交渉で合意する可能性は低い」と悲観的な見解を示したたため、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、124円44銭まで下落後、124円90銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3116ドルから1.3059ドルまで下落した。英国と欧州連合(EU)の通商交渉膠着を警戒してポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9140フランまで買われたが、取引終了時点にかけて0.9112フランまで反落。

■NY原油:続落、上値の重さは払しょくされず

21日のNY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:42.34 ↓0.48)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.48ドルの1バレル=42.34ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.46ドル-42.96ドル。21日のアジア市場で42.96ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場で41.46ドルまで下落。ポジション調整的な売りが前日に続いて観測されており、米国株式はしっかりとなったが、原油先物の上値の重さは払しょくされなかった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.98ドル -0.12ドル(-0.48%)

モルガン・スタンレー(MS) 51.10ドル +0.30ドル(+0.59%)

ゴールドマン・サックス(GS)202.43ドル +0.58ドル(+0.29%)

インテル(INTC) 49.28ドル +0.11ドル(+0.22%)

アップル(AAPL) 497.48ドル +24.38ドル(+5.15%)

アルファベット(GOOG) 1580.42ドル -1.33ドル(-0.08%)

フェイスブック(FB) 267.01ドル -2.00ドル(-0.74%)

キャタピラー(CAT) 138.43ドル +0.95ドル(+0.69%)

アルコア(AA) 14.60ドル -0.59ドル(-3.88%)

ウォルマート(WMT) 131.63ドル +1.06ドル(+0.81%)

《ST》

提供:フィスコ

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