話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイセル、センコーHD、JIA

注目
2020年8月24日 15時18分

■ダイセル <4202>  739円  +9 円 (+1.2%)  本日終値

ダイセル<4202>が3日続伸。前週末21日の取引終了後、9月14日付で自社株1300万株(発行済み株数の4.11%)を消却すると発表しており、これが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3億294万2682株を予定している。

■センコーHD <9069>  918円  +10 円 (+1.1%)  本日終値

センコーグループホールディングス<9069>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を950円から1200円へそれぞれ引き上げており、これが好材料視された。前回予想では新型コロナウイルスのマイナス影響を保守的に織り込んでいたが、住宅やケミカル系顧客の売り上げ不振を流通系顧客の増収で十分にカバーしており、足もと業績は予想以上に好調と判断。また、22年3月期以降は、過去3年間で立ち上げた複数の物流センターの稼働率・生産性の向上やEC物流センターの事業規模の拡大、自社便の運行比率引き上げによる配車効率の改善・庸車費の抑制などで、平均8%の安定的な利益成長を予想している。

■JIA <7172>  999円  -119 円 (-10.6%)  本日終値

ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が急反落。23日付の日本経済新聞朝刊で、「世界の飛行機の3分の1、8600機は休暇シーズンの8月に入っても地上に留め置かれている。需要拡大を前提に投資してきたリース産業や金融商品もリスクにさらされ、新造機はキャンセルが相次ぐ」と報じられており、航空機リースを主力とする同社への警戒感が強まったようだ。記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大で、世界的に渡航制限が続いていることが要因。減便を迫られいる航空会社が、固定費であるリース料の減免を求めているとしており、業績への影響が懸念されている。

■リソー教育 <4714>  302円  -12 円 (-3.8%)  本日終値

リソー教育<4714>は大幅反落。前週末21日の取引終了後、6円を予定していた21年2月期の中間配当と、未定としていた第3四半期配当を無配に修正したことが嫌気された。分配可能額を超えて配当を実施していたことが7月に発覚したため、再発防止策が完了するまで四半期配当を見送るとしている。なお、期末配当予想(前期期末3円、通期12円)については引き続き未定としている。

■平和 <6412>  1,752円  -30 円 (-1.7%)  本日終値

平和<6412>が反落。21日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高1248億円(前期比13.7%減)、営業利益69億円(同70.7%減)、純利益10億円(同93.7%減)と大幅な減収減益を見込むとしたことが嫌気された。遊技機事業で、顧客のパチンコホールの稼働状況が21年3月期末までは新型コロナウイルス感染症拡大前までの水準には戻らず、遊技機の購買意欲が低調に推移すると想定しているほか、20年5月20日に施行された「風適法等改正規則」により、パチンコホールにおける旧規則機の入れ替えに伴う設備投資が21年3月期と22年3月期に分散されることになったことを考慮したという。なお、中間配当は前年同期と同じ40円を予定している。

■シード平和 <1739>  657円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

シード平和<1739>がストップ高。前週末21日の取引終了後、20年6月期の配当を従来予想の6円から8円に引き上げるとともに、21年6月期の配当予想を6円から10円に引き上げると発表しており、これが好感された。あわせて23年6月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。セグメント別・部門別予算管理及び品質管理の徹底や関西有力デベロッパーとの更なる関係強化と新規開拓、戸建分譲事業の拡大などを図り、最終年度に営業利益21億5000万円(20年6月期15億8800万円)を目指すとしたことも好材料視されたようだ。

■ファーストロジック <6037>  810円  +110 円 (+15.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ファーストロジック<6037>が急反騰して一時、前週末比120円(17.1%)高の820円に買われ、年初来高値を更新した。前週末21日の取引終了後、集計中の20年7月期の単独業績について、営業利益が8億600万円から8億6000万円(前の期比0.6%減)へ、純利益が5億2700万円から5億6500万円(同0.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で広告掲載サービスが減少し、売上高は17億4300万円から16億7100万円(同2.1%減)に下振れたが、経費削減を図ったことが利益を押し上げた。同時に、20万株(発行済み株数の1.75%)、または1億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されたようだ。取得期間は8月24日から11月30日まで。株価の観点及び株主還元のためとしている。

■Lib Work <1431>  2,618円  +238 円 (+10.0%)  本日終値

Lib Work<1431>が後場急伸し上場来高値を更新。同社は21日の取引時間中に、9月末を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したが、この日の前引け後にそれに伴う株主優待制度の拡充を発表しており、これが好材料視された。同社では毎年6月末、9月末、12月末、3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に株主優待を実施してきたが、分割後も従来の優待内容を維持するとしており、実質拡充となる予定だ。

■日本リビング保証 <7320>  1,615円  +130 円 (+8.8%)  本日終値

日本リビング保証<7320>が大幅高で5日ぶりに反発。前週末21日の取引終了後、東京都世田谷区の住居用不動産を取得すると発表しており、これが好材料視された。今回取得するのは軽量鉄骨造陸屋根3階建ての共同住宅で、保有する自己資金の適正な活用を図り、継続的な運用収入を得るための投資策の一つとして取得する。取得価格は3億円。なお、21年6月期業績への影響は軽微としている。

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