話題株ピックアップ【夕刊】(1):ぐるなび、アマダ、西松屋チェ

注目
2020年8月25日 15時12分

■ぐるなび <2440>  619円  +60 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ぐるなび<2440>が後場急伸。農林水産省がこの日、「GoTo Eatキャンペーン事業」のオンライン飲食予約事業者及び食事券発行事業者を決定し、オンライン飲食予約委託事業の契約候補者に採択されたことが好材料視されたようだ。なお、同社のほかに、カカクコム<2371>、スターツ出版<7849>なども採択されている。

■タムラ製作所 <6768>  498円  +23 円 (+4.8%)  本日終値

タムラ製作所<6768>が大幅高で3日続伸。24日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を5000万円から3億円(前年同期比68.1%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で売上高は343億円から326億円(同16.4%減)へやや下方修正したものの、いち早く経済活動を再開した中国で電子化学や電子部品の主力工場が想定以上に稼働することで収益回復がみられているほか、全社的な経費削減の徹底が営業利益を押し上げる見込みという。なお、最終損益は3億円の赤字(前年同期7億6600万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。同時に、従来未定としていた中間配当を3円(前年同期5円)にすると発表した。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■アマダ <6113>  934円  +42 円 (+4.7%)  本日終値

アマダ<6113>が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1200円から1400円へ引き上げたことが好材料視された。構造改革を実施し収益力を向上する計画であることや、ファイバーレーザの高い成長性と競争力は変わらないと評価。21年3月期は販売低迷から減益を予想するが、世界経済の正常化が進むとみる22年3月期は、先進国における販売回復と固定費削減の進展から増益を予想しており、21年3月期の営業利益予想を147億円から191億円へ、22年3月期営業利益予想を407億円から441億円へ上方修正した。

■牧野フライス製作所 <6135>  3,610円  +135 円 (+3.9%)  本日終値

牧野フライス製作所<6135>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4700円から4900円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、株価バリュエーションに割安感があり、設備投資回復時の業績拡大ポテンシャルが大きいとの見方を継続。21年3月期は日本と欧米の販売低迷による数量効果を主因に赤字を予想するが、世界経済の正常化が進むとみる22年3月期は、先進国における販売回復により黒字化を予想。また、第1四半期決算は、人件費や販管費などの固定費削減が進んだ結果、コンセンサスを上回る好決算となり、第2四半期以降も、固定費削減が進むとみており、21年3月期営業損益予想を80億円の赤字から40億円の赤字へ、22年3月期を営業利益38億円から65億円へ引き上げている。

■住友林業 <1911>  1,741円  +51 円 (+3.0%)  本日終値

住友林業<1911>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1600円から1900円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、米国の戸建住宅市場の好調を背景とした中期の利益成長のストーリーは健在と評価。会社側は20年12月期(9カ月)第1四半期(4~6月)決算発表時に通期の経常利益計画を240億円(期初計画150億円)に上方修正し、これを受けて同証券も経常利益予想を20年12月期は300億円(従来270億円)に上方修正した。国内の戸建注文住宅の順調な工事進捗を予想し、住宅・建築の売上高予想を増額したほか、米国の販売戸数を引き上げ、海外住宅・不動産の売上高を上方修正したという。上方修正発表後、株価は急上昇しているが、同証券予想PERで引き続き割安感があるとしている。

■ソラスト <6197>  1,214円  +24 円 (+2.0%)  本日終値

ソラスト<6197>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1400円から1500円へ引き上げたことが好材料視された。同証券によると、介護事業を中心としたM&Aによる中長期的な成長ストーリーに変化はなく、21年3月期第1四半期(4~6月)決算発表と同時に訪問介護大手の買収を発表したが、高齢者人口の増加が見込め、既存拠点も多い首都圏の有力事業者の買収は好材料であると指摘している。同買収案件や医療関連受託事業の好調な滑り出しを業績予想に反映し、21年3月期営業利益予想を56億7000万円から61億円へ、22年3月期を同66億8000万円から71億2000万円へ上方修正した。

■西松屋チェーン <7545>  1,380円  +25 円 (+1.9%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>は5日続伸し、年初来高値を更新した。24日の取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比8.2%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き来店客数が伸び、育児・服飾雑貨の売り上げが好調に推移した。また長雨で傘やレインブーツが好調だったほか、梅雨明け後の夏物衣料の売り上げも伸びた。なお、全店売上高は同7.5%増だった。

■ヨコオ <6800>  2,718円  +43 円 (+1.6%)  本日終値

ヨコオ<6800>が続伸。24日の取引終了後、フィリピンに車載アンテナの製造子会社を設立すると発表しており、これが好材料視された。フィリピン工場の設立は、今後の業量増加への対応や、主要顧客のグローバル展開に対応したサプライチェーンの更なる重層化を目的としたもの。22年4月に操業開始の予定で、車載アンテナ工場としては中国、ベトナムに続いて3拠点目となる。

■東邦ホールディングス <8129>  2,031円  +24 円 (+1.2%)  本日終値

東邦ホールディングス<8129>が反発。午前11時ごろ、医師に対する情報提供(ディテーリング)をリモートで行うエンタッチ(東京都中央区)の株式の一部を追加取得したと発表しており、これが好感された。今回の株式の追加取得は、医療用医薬品プロモーションコードの強化や新型コロナウイルス感染拡大などで製薬企業のMR(医薬情報担当者)と医師とのディテーリングの機会が減少傾向にあることから、こうした製薬企業の課題の解決や、医師が必要とする薬剤情報の効率的な提供に共同で取り組むのが狙いで、東邦HDによる所有割合は14.0%から33.4%になる。資本提携の強化により、エンタッチのサービスを、東邦HDが持つ製薬企業や医師などとの強固な取引関係を活用して全国的に展開する。なお、業績に与える影響は軽微としている。

■オリンパス <7733>  2,111円  -37 円 (-1.7%)  本日終値

オリンパス<7733>は3日ぶりに反落。この日の正午ごろ、同社が販売した気管支ビデオスコープ「OLYMPUS BF TYPE Q180」(BF-Q180)及び胆道ファイバースコープ「OLYMPUS CHF TYPE CB30S」(CHF-CB30S)の自主回収を発表しており、業績への影響を警戒した売りが出たようだ。同社が自主調査を行った結果で、BF-Q180が同社の他の内視鏡製品と比較して感染症のリスクが高まる可能性があると判断。また、CHF-CB30Sは検査中の部品残遺・重症化(要手術など)の可能性があるとしている。回収に伴う費用は精査中で、21年3月期第2四半期で約50億円を売上原価に引当金として計上する見込み。なお、21年3月期連結業績予想は引き続き未定としている。

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