前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年8月27日 5時30分

■アドヴァン <7463>  1,318円 (+72円、+5.8%)

アドヴァン <7463> が3日続急伸。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の0.48%)、または2億5000万円としており、取得期間は8月26日から9月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためという。

■ファーマF <2929>  1,277円 (+60円、+4.9%)

ファーマフーズ <2929> [東証2]が大幅に4日続伸。26日12時25分ころ、20年7月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を従来見通しの145億円から153億5300万円へ、営業利益を6億8900万円から7億4000万円へ引き上げ、いずれも従来の過去最高予想を上乗せしたことが好感された。第4四半期に「ニューモ育毛剤」のテレビ広告の費用低減を実現したため、広告宣伝費を増額し、新規顧客の効率的な獲得に成功したことが寄与。また、機能性素材事業では「ファーマギャバ」や「ボーンペップ」などの主力製品が米国、中国市場での新規採用により販売が拡大した。特に第4四半期では中国市場向け美白素材「セレプロン」、国内健康食品向け血流改善素材「ランペップ」の出荷増が利益に貢献した。併せて、前期の年間配当を従来計画の7円から8円50銭(前の期は無配)に増額修正したことも材料視されたようだ。

■ウェルス <3772>  1,234円 (+48円、+4.1%)

ウェルス・マネジメント <3772> [東証2]が大幅高で4日続伸。25日の取引終了後、株主優待制度の拡充を発表しており、これが好材料視された。対象となる株主の保有区分けを変更し、500株以上1000株未満を新設。グループ運営ホテルで利用可能な優待券1万円分を贈呈する。なお、保有株数に応じて優待券を5000円から2万円贈呈することに変更はない。

■バリューデザ <3960>  3,160円 (+120円、+4.0%)

バリューデザイン <3960> [東証M]が大幅反発。26日午前10時ごろ、CARTA HOLDINGS <3688> グループでマーケティングソリューション事業を展開するVOYAGE MARKETINGと、企業の顧客分析や販売促進、集客支援などのCRMサービスで業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、「バリューカードASPサービス」の基盤にVOYAGE MARKETINGが培ってきた顧客エンゲージメントや顧客満足度の向上支援に関するノウハウやプロダクトを連携することで、CRMサービスの強化を目指すのが狙い。提携第1弾の取り組みとして、VOYAGE MARKETINGが提供するデジタルギフト「デジコ」と、バリューデザのデジタルギフト「ValueGift」のギフトコードを連携させ、ユーザーが交換できるギフトを拡充させることで、利便性の向上を図るとしている。

■ロゼッタ <6182>  3,770円 (+135円、+3.7%)

ロゼッタ <6182> [東証M]が3日ぶり大幅反発。同社は25日の取引終了後、ドーナッツロボティクス(東京都港区)と資本・業務提携を行うと発表。ドーナッツロボティクスは、見守りロボット「cinnamon(シナモン)」やスマートフォンと連動した「スマートマスク」を開発したロボットベンチャー。今回の提携では、特定の製品・サービスに限定せず、両社の今後の活動の全般にわたって提携する。また、資本面では、今後協議のうえ妥当な金額を算出して決定する予定という。なお、21年2月期業績への影響は軽微としている。

■日電硝 <5214>  1,952円 (+68円、+3.6%)

日本電気硝子 <5214> が大幅続伸。26日午後1時ごろ、5G通信に用いられる部品やデバイスに適した、業界最小の誘電正接を有するLTCC(低温同時焼成セラミックス)用材料を開発したと発表しており、これが好感された。5G通信では、ミリ波領域といわれる28~40ギガヘルツの高い周波数が利用されており、信号を処理する部品やデバイスにはさまざまなLTCC基板が使われている。そうしたデバイスは周波数、誘電正接に比例して信号が減衰し通信品質が低下するため、特にミリ波のような高周波数の場合、より効率的な通信を実現するには低誘電正接の材料を用いる必要があり、新製品はそうしたニーズに対応したという。

■かんぽ生命 <7181>  1,670円 (+57円、+3.5%)

かんぽ生命保険 <7181> が続伸。26日付の日本経済新聞朝刊で、「日本郵政は、かんぽ生命保険の営業を再開する方針を固めた。時期は10月以降になるとみられる」と報じられており、これが好材料視された。かんぽ生命では、不正販売が広がっていたことを認めた19年7月から保険営業を自粛しているが、記事によると顧客への謝罪活動を進め、その後に商品営業を始めるという。報道に対してかんぽ生命では、「当社が発表したものではない。26日開催の取締役会に付議する予定であり、決定した場合は速やかに公表する」とのコメントを発表している。

■DyDo <2590>  5,080円 (+160円、+3.3%)

ダイドーグループホールディングス <2590> が5日続伸。25日の取引終了後、8月度(7月21日-8月20日)の販売状況速報を発表しており、前年同月比6.0%減と本数ベースで統計をとり始めてから7ヵ月連続で前年実績を下回った。ただ、減少率は6月度の同12.1%減、7月度の同6.5%減に比べて引き続き縮小しており、これが好感された。なお、8月までの累計では前年同期比9.4%減だった。

■サカタインクス <4633>  1,014円 (+22円、+2.2%)

サカタインクス <4633> が続伸。26日午後2時ごろ、紙のパッケージやカタログなどの表面に塗工することで、優れた抗ウイルス効果を持たせることが可能なコーティング剤を開発し、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得したと発表しており、これが好材料視された。同社では、以前からパッケージへの塗工を対象とした抗菌コート剤「Rabコートシリーズ」を展開しているが、新開発の「RabコートVVVシリーズ」は、紙のパッケージやカタログ、雑誌、教科書などの表面にフレキソ、グラビア、オフセットなどの印刷方式で塗工する抗ウイルスコート剤。熱乾燥型やUV硬化型など幅広いラインアップを揃えているという。

■東芝 <6502>  3,350円 (+70円、+2.1%)

東芝 <6502> [東証2]が上伸。同社のグループ会社で半導体メモリー大手「キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)」が10月にも東京証券取引所に上場すると、複数のメディアが報じた。東芝はキオクシアの株式の約40%を保有し、持分法適用会社としている。26日はキオクシア上場で保有株の売却益が期待できることを好感する買いが集まった。

■オークネット <3964>  1,128円 (+22円、+2.0%)

オークネット <3964> が上伸。25日の取引終了後、海外ブランド品の輸入販売を手掛けるギャラリーレア(大阪市中央区)の全株式をアドベンチャー <6030> [東証M]から取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。オークネットでは、ブランド品のグローバルな総合流通プラットフォームとして飛躍的な事業拡大を検討しており、ギャラリーレアを子会社化することで、収益力の向上や競争力の強化が図れると判断したという。取得価額は5億9900万円で、9月15日に株式を譲受する予定。なお、20年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■新日空調 <1952>  2,137円 (+28円、+1.3%)

新日本空調 <1952> が続伸。26日午後1時30分ごろ、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高1060億円(前期比11.7%減)、営業利益47億円(同26.7%減)、純利益34億円(同26.1%減)を見込み、年間配当予想を前期比15円減の55円にすると発表。減収減益見通しながら、アク抜け感から買われたようだ。新型コロナウイルス感染症は依然として収束しておらず、経営環境は不透明な状況にあるものの、現時点で入手可能な情報をもとに業績予想を算定したとしている。なお、連結ベースの受注工事高予想は1080億円(同0.6%増)と前年並みを予想している。

■サイボウズ <4776>  3,265円 (+35円、+1.1%)

サイボウズ <4776> が反発。25日の取引終了後に発表した7月度の月次業績で、売上高が前年同月比15%増の12億6900万円、営業利益は同37%増の2億6700万円となったことが好材料視された。同時に発表したクラウド関連事業の7月売上高は前年同月比23%増の9億9900万円に伸び、今期に入り7ヵ月連続の2ケタ増収を達成した。なお、1~7月累計の売上高は前年同期比17%増の89億3900万円、営業利益は同31%増の18億9900万円となった。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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