話題株ピックアップ【夕刊】(2):神戸物産、東芝、麻生フオーム

注目
2020年8月28日 15時15分

■フィードフォース <7068>  6,060円  -750 円 (-11.0%)  本日終値

フィードフォース<7068>が大幅反落。東京証券取引所が27日の取引終了後、同社株の信用取引による新規売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を28日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にすると発表しており、信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売られたようだ。

■神戸物産 <3038>  6,260円  -520 円 (-7.7%)  本日終値

神戸物産<3038>が大幅安で4日続落。27日の取引終了後に発表した7月度の月次IRニュースで、単独ベースの経常利益が前年同月比11.2%減となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症にかかる緊急事態宣言解除後、商品出荷は徐々に落ち着きをみせているものの、青果の価格高騰を受けて「揚げなす乱切り」をはじめとした冷凍野菜が好調だったほか、国内グループ工場で製造している「徳用ウインナー」「ポテトサラダ」なども好調で、売上高は同14.0%増と伸長した。ただ、前年同月は円安に進んだため為替差益などが発生していたが、今年は円高が進み為替差損などが計上されたため、前年実績を下回ったという。

■東芝 <6502>  3,150円  -125 円 (-3.8%)  本日終値

東芝<6502>が安い。27日取引終了後、同社の持分法適用会社であるキオクシアホールディングス<6600>が10月6日に東証に株式新規上場(IPO)することが発表された。これに伴い、いったん材料出尽くし感からの売りが出たようだ。東芝はキオクシアの40.6%の株式を保有しているが、3011万7200株の保有株の売り出しなどで議決権保有比率は32%に低下する見込み。東芝では、キオクシアの保有株売却に伴う手取り金の過半を原則として株主還元に充当する予定であることを明らかにしている。

■クスリアオキ <3549>  9,000円  -330 円 (-3.5%)  本日終値

クスリのアオキホールディングス<3549>が反落。27日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.9%減と、16カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同3.9%増と上昇したものの、客数が同7.5%減と落ち込んだことが響いた。

■ジェイホールディングス <2721>  367円  +80 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値

ジェイホールディングス<2721>はストップ高。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高11億6400万円(前年同期比2.2倍)、営業損益2700万円の赤字(前年同期1億7700万円の赤字)、最終利益1億6000万円(同1億8500万円の赤字)となり、最終損益が黒字転換したことが好感された。不動産売買に関する大型案件が決済されたことで不動産事業が伸長し売上高を牽引した。また、子会社株式の譲渡に伴い、特別利益として子会社株式売却益及び貸倒引当金繰入額を計上したことも最終損益の黒字転換に寄与した。なお、20年12月期業績予想は引き続き未定としている。

■麻生フオームクリート <1730>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

麻生フオームクリート<1730>がストップ高。複数のメディアが「安倍晋三首相が辞任の意向を固めた」と伝えたことを受けて、麻生太郎副総理の親族が代表を務める麻生グループの一社である同社に思惑的な買いが入った。

■ショーケース <3909>  732円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ショーケース<3909>がストップ高。27日の取引終了後、プラップジャパン<2449>との合弁会社で、広報PRのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するプラップノードが、広報業務をデジタル技術で変革する新サービスを9月1日に提供開始すると発表しており、これが好感された。新サービス「PRオートメーション」β版は、プラップジャパンが蓄積してきたコミュニケーションへの知見と、ショーケースが持つマーケティングSaaS開発の技術を融合することで実現した、広報PR業務を一貫してサポートする国内初のSaaS型ツール。ショーケースでは、各界のリーディングカンパニーの優れた事業ノウハウとショーケースが持つSaaS開発の技術を融合したDX支援を推進しており、「PRオートメーション」はその第1弾のローンチとなる。また現在、金融・人材・不動産業界のプロジェクトも進行しているという。

■ティーライフ <3172>  1,337円  +61 円 (+4.8%)  本日終値

ティーライフ<3172>が急反発。27日の取引終了後、集計中の20年7月期連結業績について、売上高が93億7300万円から105億7700万円(前の期比13.9%増)へ、営業利益が3億6800万円から4億9600万円(同45.9%増)へ、純利益が2億6500万円から4億1900万円(同73.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。コロナ禍における外出自粛の影響で在宅率が上昇したことにより、ECモールでの巣ごもり需要に対応した商品や、テレビショッピングでのサプリメントの販売が大きく伸長したことに加えて、新規取得した掛川センターの有効活用及び収益化を進めたことが寄与した。また、新規顧客開拓を目的とした広告宣伝費の運用見直しやグループ内での出荷機能の集約による物流コストの圧縮により、販管費が計画を下回ったことも寄与した。なお、業績上振れに伴い、期末配当を10円から20円に引き上げる。年間配当は30円となり、前の期実績に比べて10円の増配になる。

■キャピタルA <3965>  973円  +39 円 (+4.2%)  本日終値

キャピタル・アセット・プランニング<3965>が大幅高。同社は生保業界向けに申し込みや見積書作成ソフトなど販売支援システムの提供やコンサルティングを手掛けるが、足もとの利益は会社側の想定を上回って推移している。27日取引終了後、20年9月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の7000万円から1億6000万円に2倍強の上方修正を発表、これを手掛かり材料に買いを呼び込む格好となった。新型コロナウイルスの影響もあって遠隔コンサルティングシステムなどの受注獲得が寄与しているほか、プロジェクト利益率の改善や販管費の削減努力などが反映される見通し。

■共栄セキュリ <7058>  3,085円  +87 円 (+2.9%)  本日終値

共栄セキュリティーサービス<7058>が大幅高で3日ぶりに反発。27日の取引終了後、病院経営・運営の支援事業を手掛けるキャピタルメディカ(東京都港区)と業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携は、医療の専門的見地からキャピタルメディカ社のサポートを受け、より積極的かつ徹底した新型コロナウイルス感染症対策を実践するのが狙い。キャピタルメディカ社は、所属医師監修のもと、共栄セキュリの警備業務の特性・状況に適合した「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」の策定と運営支援を行い、共栄セキュリはガイドラインに即した「コロナ対策警備」を行うとしている。

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