株価指数先物【引け後コメント】「安倍首相、辞任の意向固める」との報道でアルゴ発動か

市況
2020年8月28日 18時00分

大証9月限

日経225先物 22890 -320 (-1.37%)

TOPIX先物 1603.5 -11.0 (-0.68%)

日経225先物は前日比320円安(-1.37%)の2万2890円で取引を終了。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演における新指針が好感され、寄り付きは2万3230円とシカゴ先物清算値(2万3215円)を若干上回って始まり、現物の寄り付き直後には2万3310円まで上昇。その後下押す場面もみられたが、前引けにかけて切り返し、ランチタイムでは2万3390円まで上げ幅を広げている。しかし、後場半ば辺りに「安倍首相、辞任の意向固める」とのニュースが飛び込むと、一気に2万2560円まで急落。引けにかけては下げ幅を縮めたものの、政策の先行き不透明感がくすぶる中、不安定な展開となった。

夕方に予定されていた安倍首相の会見については、新たな新型コロナウイルス対策に関するものとの観測もあり、警戒感が和らいでいただけに、ハシゴを外された形となった。報道を受けてアルゴリズムの売買が発動したと考えられ、一気に下押す波乱の展開。一方で、次期政権でもこれまでの政策方針が大きく変更されるとは考えづらい。アベノミクスが引き継がれるとの見方もあり、今後の動向を見極めたいところであろう。一気にポジションがクローズされたとみられ、国内政治運営を見極めつつ、仕切り直しの展開となりそうだ。

なお、2万3000円は割り込んだが、その後下げ渋ったことで25日移動平均線レベルでの推移であり、見直しの動きが意識されやすいだろう。一気の下げによって新たにショートを積み上げたというよりは、報道を受けた短期的な売り仕掛けと、ヘッジ対応の売買が多かったと考えられる。市場が落ち着きをみせてくれば、引き続き底堅さが意識される場面では、ショートカバーへと向かいやすいだろう。

手口面では日経225先物は、シティが2570枚、野村が1410枚、大和が1130枚の売り越しに対して、ABNアムロが1500枚、ソジェンが1050枚、メリルは960枚程度の買い越し。TOPIX先物では、大和が1380枚、ゴールドマンが1280枚の売り越し。一方でバークレイズが1900枚、JPモルガンが722枚程度の買い越しとなっている。昨日ゴールドマンはTOPIX先物を1200枚程度買い越していたが、本日はTOPIX優勢の相場展開の中で、クローズに動いたといったところだろう。

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