株価指数先物【寄り前コメント】政治リスクは限定的か、自律反発狙いの動きを想定

市況
2020年8月31日 8時09分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 22940 +50 (+0.21%)

TOPIX先物 1607.5 +4.0 (+0.24%)

CME先物 22935 +45

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

28日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが揃って上昇。前日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が低金利の長期化とインフレ率2%超を一時的に容認する可能性を示唆した新指針が引き続き材料視された。また、8月のミシガン大学消費者マインド指数確定値が小幅に上方修正されたことも好感されている。

シカゴ先物清算値は大阪比45円高の2万2935円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比110円安の2万2780円で始まり、開始直後には2万2750円まで下げ幅を広げる場面がみられた。しかし、安倍首相の辞任会見を受けて現在のアベノミクスや金融緩和政策の方向に大きな変化が出るとは考えにくいとの見方から、その後はじりじりと切り返す展開。ハイテク主導による米国市場の上昇を追い風に2万2940円で取引を終えている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行の展開になりそうだ。先週末の急落に伴うヘッジ対応などのポジション調整で手掛けづらい面もあるが、瞬間的に割り込んだとはいえ25日移動平均線が支持線として意識されやすい。政治リスクは限定的として自律反発狙いの動きも想定される。また、米国ではハイテク株主導による上昇をみせており、海外投資家のリスク選好姿勢は下支えになりそうだ。

一方で次期総裁候補に市場の関心は集まりやすく、これを手掛かりとした短期的な仕掛けの動きが出てくる可能性がある。また、米国では31日にアップルが1株を4株に、テスラが1株を5株にする株式分割が行われるほか、NYダウ構成銘柄の変更がある。株式分割によって手掛けやすくなることで、投資資金が一段と集中するとの見方もされているが、市場反応を見極めたい。

そのほか、足元では米VIX指数が上昇をみせつつある。高値更新が続くS&Pにはヘッジニーズのショートも意識されてきている。米国の強い動きが支援材料となっているだけに、こうした動きには神経質になりそうだ。NT倍率は先物中心限月で一時14.13まで低下し、14.27で終えている。ショック安の影響とはいえ直近安値水準を下回っていることもあり、リバウンド場面では戻り待ちでのNTショートの動きも出やすいだろう。

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