概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は4日ぶりに反発、通貨レアル高の進行がブラジル株の支援材料

市況
2020年8月31日 9時47分

【ブラジル】ボベスパ指数 102142.93 +1.51%

28日のブラジル株式市場は4日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1519.29ポイント高(+1.51%)の102142.93で取引を終了した。100631.2から102347.00まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。通貨レアル高の進行がブラジル株の支援材料。また、米中株高や米中景気の持ち直し観測も買い安心感を与えた。一方、国内における新型コロナウイルス感染者数の増加ペースが加速していることなどが引き続き警戒された。

【ロシア】MICEX指数 2980.17 -1.06%

28日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比31.84ポイント安(-1.06%)の2980.17で取引を終了した。3015.70から2,976.34まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。不安定な欧州市場が足かせに。また、景気の大幅悪化懸念なども引き続き圧迫材料となった。このほか、原油価格の下落や通貨ルーブル高もウエートの高い輸出大手の売り手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 39467.31 +0.90%

28日のインドSENSEX指数は6連騰。前日比353.84ポイント高(+0.90%)の39467.31、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同88.35ポイント高(+0.76%)の11647.60で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、後半は上げ幅を拡大させた。金融セクターが指数の上昇をけん引。景気の急悪化に伴う一段の金融緩和期待が高まったもようだ。また、外国人投資家(FII)の買い越しもサポート材料となった。

【中国本土】上海指数総合 3403.81 +1.60%

28日の上海指数総合は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比53.70 ポイント高(+1.60%)の3403.81ポイントと続伸した。

内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、昨夜の講演で新指針を発表し、「経済回復が確実になるまでは、大規模な金融緩和を継続する。インフレ率が一時的に2%を超えることを容認する」と述べている。中国の景気回復にも期待感。前日に発表された中国の7月工業企業利益が3カ月連続のプラス成長となったことも、引き続きプラス材料となった。

《CS》

提供:フィスコ

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