前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2020年9月2日 5時20分

■内田洋行 <8057>  5,560円 (-770円、-12.2%)

東証1部の下落率トップ。内田洋行 <8057> が急反落。8月31日の取引終了後、21年7月期の営業利益予想について前期比17.2%減の60億円と発表しており、これが嫌気されたようだ。また、配当予想も前期実績から30円減配となる90円とした。同社では、新型コロナウイルスによる景気の落ち込みの影響は懸念されるものの、「GIGAスクール構想」需要が本格化することで教育ICTの売り上げが大きく拡大すると予想しており、売上高は同19.8%増の2400億円とした。なお、合わせて発表した20年7月期の連結決算は、売上高2003億700万円(前の期比21.9%増)、営業利益72億4200万円(同89.9%増)だった。

■日本工営 <1954>  2,577円 (-207円、-7.4%)

東証1部の下落率5位。日本工営 <1954> が大幅反落。8月31日の取引終了後に発表した21年6月期の連結業績予想(IFRS)で、売上高1026億円、営業利益30億円、最終利益12億円を見込むと発表。21年6月期期末決算からIFRSを任意適用とするため、前期との比較はないが、日本基準に基づく連結業績予想では売上高1026億円(前期比8.9%増)、営業利益15億円(同72.1%減)、最終利益5億円(同84.9%減)と大幅減益を見込んでおり、これが嫌気された。国内外でのコンサルティングや電力エンジニアリング事業に加えて、都市空間事業、エネルギー事業を拡大する方針。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響が最大だった4~5月ごろの全世界の状況が、期中1年間継続すると想定し、減益を余儀なくされる見通しだ。なお、20年6月期決算は、売上高1126億400万円(前の期比3.7%増)、営業利益53億7200万円(同5.1%増)、最終利益33億1500万円(同0.1%減)だった。

■菱洋エレク <8068>  2,829円 (-164円、-5.5%)

東証1部の下落率10位。菱洋エレクトロ <8068> が急反落。同社は8月31日大引け後に決算を発表。21年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比26.4%減の8.3億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の22億円→14億円(前期は21.8億円)に36.4%下方修正し、一転して36.0%減益見通しとなった。

■トランザク <7818>  1,087円 (-48円、-4.2%)

トランザクション <7818> が大幅反落。8月31日の取引終了後、集計中の20年8月期連結業績について、売上高が176億200万円から184億円(前の期比11.8%増)へ、営業利益が22億7100万円から27億5000万円(同34.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売り優勢となったようだ。新型コロナウイルス感染症の影響でウイルス感染対策製品の売り上げが伸長したことに加え、7月からのレジ袋有料義務化により、エコバッグ「MOTTERU」が売り上げを伸ばしたことが要因。また、販管費の計画的な支出に取り組んだことも寄与した。なお、純利益15億1800万円を見込んでいたが、未定に修正している。

※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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