話題株ピックアップ【昼刊】:ラクーンHD、ホンダ、福島銀

注目
2020年9月4日 11時40分

■ラクーンHD <3031>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

ラクーンホールディングス<3031>がストップ高。3日の取引終了後、21年4月期連結業績予想について、売上高を39億円から44億5000万~46億円(前期比28.0%~32.3%増)へ、営業利益を8億1000万~9億円から11億8000万~12億7000万円(同67.1%~79.9%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期のEC事業の「スーパーデリバリー」の流通額が前年同期比75.2%増と大幅に増加したことに加えて、フィナンシャル事業におけるデフォルト発生状況が、通常の範囲内に収まり、デフォルトの発生が抑制されることを想定したという。また業績予想の修正に伴い、従来未定としていた配当予想を中間・期末各8円(前期は期末一括6円50銭)にすると発表したことも好材料視されている。年間配当は16円になる予定で、前期実績に対しては9円50銭の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第1四半期(5~7月)決算は、売上高10億8400万円(前年同期比32.5%増)、営業利益3億4400万円(同96.1%増)だった。

■ホンダ <7267>  2,769円  +73 円 (+2.7%)  11:30現在

ホンダ<7267>が大幅続伸となっている。同社は3日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と北米市場での戦略的提携に向けて合意したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。このほど締結した覚書をもとに、北米市場で販売されるそれぞれの車両向けの研究開発及び共同購買、コネクテッドサービスなどの領域で協業の可能性を検討。具体的には、内燃機関エンジンと電動パワートレーンを含めたプラットフォームの共有に向けた検討を開始する予定で、今後早い段階で共同開発に向けた議論を開始し、21年年初での共同作業開始を目指すとしている。両社の関係は20年以上前から始まっており、燃料電池やバッテリー、自動運転モビリティサービス事業専用車「Cruise Origin(クルーズ オリジン)」といった協業に取り組んでおり、今年4月にはアルティウムバッテリーを搭載したGMのグローバルEVプラットフォームをベースに、ホンダ向けの新型電気自動車(EV)2車種を共同開発することで合意している。

■エフ・シー・シー <7296>  2,015円  +40 円 (+2.0%)  11:30現在

エフ・シー・シー<7296>が4日続伸。同社はホンダ<7267>系の自動車部品メーカーでホンダが3日に米ゼネラル・モーターズと北米市場で戦略提携を進めると発表したことも好感されているようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続した。目標株価は2500円とした。インドネシアなどの新興国への依存度は高いが、系列外への拡販が期待でき株価には割安感があると指摘。21年3月期の連結営業利益は前期比49.3%減の40億円を見込むが、22年3月期は100億円と急回復すると予想している。

■ALサービス <3085>  2,065円  +27 円 (+1.3%)  11:30現在

アークランドサービスホールディングス<3085>が5日続伸している。3日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、かつや既存店売上高が前年同月比3.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数は同7.0%減だったものの、客単価が同10.9%増と上昇基調を維持したことが牽引した。

■東京エレクトロン <8035>  27,485円  -695 円 (-2.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並み安。前日の米国株市場ではNYダウが一時1000ドルを超える下げとなるなど波乱安に見舞われており、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げが5%近くに達し特に目立ったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は5.7%安と暴落した。画像処理半導体大手のエヌビディアは9%超の下げ、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズも5.6%安と大きく値を崩しており、この流れが東京市場にも波及している。

■村田製作所 <6981>  6,540円  -125 円 (-1.9%)  11:30現在

村田製作所<6981>が4日ぶり反落となったほか、TDK<6762>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品メーカー大手が総じて売りに晒されている。前日の米国株市場では、これまで全体相場の牽引役だったアップルなどを中心に株価を急落させる主力銘柄が相次ぎ、NYダウなど主要株指数の暴落につながった。ここまで快調に最高値圏を走っていたアップルは前日に8%も株価を下落させ、一気に25日移動平均線とのプラスカイ離を解消する水準まで値を下げた。これを受けて、セラミックコンデンサーで世界シェアトップの村田製をはじめ、アップルが販売するiPhoneの有力サプライヤーである日本の電子部品株にも連想売りが広がっている。

■ハイデイ日高 <7611>  1,745円  -15 円 (-0.9%)  11:30現在

ハイデイ日高<7611>は反落している。3日の取引終了後に発表した8月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比24.3%減と6カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同2.7%増と上昇が継続しているものの、客数が同26.2%減と大きく落ち込んだ。

■福島銀行 <8562>  236円  +50 円 (+26.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

福島銀行<8562>が全体波乱相場に逆行しストップ高カイ気配。前日は33円高(22%高)に変われ東証1部の値上がり率トップとなったが、きょうもその余勢をかって急速に水準を切り上げている。自民党次期総裁選に出馬する菅官房長官は地方銀行の統合・合併構想について「将来的には地銀の数が多すぎるのではないか。再編も一つの選択肢になる」と言及しており、これが地銀再編を加速させるとの思惑を呼んでいる。そのなか、既に「地銀連合構想」を戦略的に進めるSBIホールディングス<8473>と福島銀は資本提携関係にあり、地銀再編の象徴株としてマーケットの注目が集まっている。株式需給面でも同社株は日証金で貸借倍率0.05倍と株不足状態にあり、きょうは貸株申込制限が発表されるなどで、需給相場に拍車がかかっている。

■ビープラッツ <4381>  3,900円  +700 円 (+21.9%) ストップ高   11:30現在

ビープラッツ<4381>は急騰しストップ高の3900円に買われている。3日の取引終了後、トヨタカローラ鹿児島(鹿児島県鹿児島市)が展開する洗車のサブスクリプションサービスに「Bplats」が採用されたと発表しており、これが好感されている。今回、「Bplats」が採用された「POLDER Terrace Weekday Car Wash Subscription」は、鹿児島市東開町にオープンした複合商業施設「POLDER Terrace」で提供される洗車のサブスクリプションサービス。今後ビープラッツは、トヨタファイナンス(名古屋市西区)と連携し、順次全国のトヨタ販売店におけるサブスクリプションサービスの展開を予定しており、同事業の拡大が期待されている。

■VIX短先物 <1552>  10,680円  +980 円 (+10.1%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は急伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。3日の米VIX指数は前の日に比べ7.03(26.46%)ポイント高の33.60に急上昇した。同日の米株式市場はアップルやアマゾン・ドット・コムといった主力IT関連株が大幅安となり、NYダウは前日比807ドル安の2万8292ドルと急落。ナスダック指数は同5%近く下落した。これを受け、リスクオフムードが高まるなか、この日の国際VIX短期先物は急上昇している。

■大同信号 <6743>  658円  +47 円 (+7.7%) 一時ストップ高   11:30現在

大同信号<6743>が急反発し一時、ストップ高の711円に買われている。3日の取引終了後、JR東日本<9020>が進めているGNSS(全世界測位システム)及び携帯無線通信網を活用したローカル線への展開を目指した新しい列車制御システムの開発に関して、システムに対応した踏切装置の開発に参画していると発表しており、これが好感されている。JR東日本が開発を進める新列車制御システムは、GNSSを用いて列車の位置を把握し、携帯無線通信網を活用した地上・車上間の情報伝送により、踏切制御及び列車の速度制御を行う世界初のシステム。これにより、列車運行の安全性向上と列車制御システムの大幅なスリム化を同時に実現するのが狙いで、ローカル線への導入・展開を目指すとしており、実車による走行試験を9月から八高線で開始するとしている。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  718円  +36 円 (+5.3%)  11:30現在

アイエックス・ナレッジ<9753>が急動意。金融業界向けに強みを持つシステムインテグレーターでキャッシュレス決済やブロックチェーンなどフィンテック分野で技術を先行。自民党次期総裁選に出馬する菅官房長官が地銀再編に前向きな姿勢をみせていることで、その際に金融システムの再構築に対するニーズが同社のビジネスチャンスにつながる可能性がある。依然700円台と値ごろ感があるうえ、PER13倍未満と同業他社と比較して割安なことも買いを誘っている。

■前澤工業 <6489>  479円  +19 円 (+4.1%)  11:30現在

前澤工業<6489>は全体下げ相場に逆行し5日続伸と気を吐いている。上水道及び下水道用機械の大手メーカーで官公庁向けに強みを持っている。下水道分野では沈砂池設備で首位、同社が有する二点DO制御技術に評価が高い。台風シーズンで水害対応へのニーズで活躍余地がある。業績面では20年5月期営業利益が前の期比35%増の17億7800万円と急拡大、年間配当も14円と前の期実績から2円増配した。PER8倍、PBR0.5倍弱と割安感が際立つ。

■OSJBHD <5912>  237円  +8 円 (+3.5%)  11:30現在

OSJBホールディングス<5912>が反発している。3日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を160万株(発行済み株数の1.34%)、または3億円としており、取得期間は9月4日から12月30日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■明和産業 <8103>  480円  +16 円 (+3.5%)  11:30現在

明和産業<8103>が反発している。同社は3日、日本総合研究所(東京都品川区)及び中国の北京新能源汽車技術創新中心との間で、新エネルギー自動車電池の協業検討に関する覚書を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。この覚書は、電池の循環型サプライチェーンの構築や効果的な利活用の推進に向けた新たなビジネスモデルの検討を3社が共同で行うことで合意したもの。関連業界に対する政策法規の制定や環境保護プログラムの整備に向けた研究も協力して行うとしている。

●ストップ高銘柄

メディアリンクス <6659>  466円  +80 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

イグニス <3689>  2,477円  -500 円 (-16.8%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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