話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラクーンHD、ホンダ、トリケミカル

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2020年9月4日 15時11分

■ラクーンHD <3031>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

ラクーンホールディングス<3031>がストップ高。3日の取引終了後、21年4月期連結業績予想について、売上高を39億円から44億5000万~46億円(前期比28.0%~32.3%増)へ、営業利益を8億1000万~9億円から11億8000万~12億7000万円(同67.1%~79.9%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期のEC事業の「スーパーデリバリー」の流通額が前年同期比75.2%増と大幅に増加したことに加えて、フィナンシャル事業におけるデフォルト発生状況が、通常の範囲内に収まり、デフォルトの発生が抑制されることを想定したという。また業績予想の修正に伴い、従来未定としていた配当予想を中間・期末各8円(前期は期末一括6円50銭)にすると発表したことも好材料視されている。年間配当は16円になる予定で、前期実績に対しては9円50銭の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第1四半期(5~7月)決算は、売上高10億8400万円(前年同期比32.5%増)、営業利益3億4400万円(同96.1%増)だった。

■IBJ <6071>  1,006円  +35 円 (+3.6%)  本日終値

IBJ<6071>が5日続伸。この日、運営する結婚相談所ネットワークで、20年8月の「お見合い成立件数」が過去最多の4万1744件になったと発表しており、これが好感された。また、新規入会も約3900人と前年同月比30%増になったと発表。今後更なる成婚数の増加が期待されている。

■ロック・フィールド <2910>  1,318円  +41 円 (+3.2%)  本日終値

ロック・フィールド<2910>が反発。3日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算は、売上高93億7100万円(前年同期比25.3%減)、営業損益3億1100万円の赤字(前年同期3億7300万円の黒字)、最終損益1億3900万円の赤字(同2億5900万円の黒字)と赤字に転落したものの、業績悪化は想定されていただけに、アク抜け感から買われたようだ。新型コロナウイルス感染症の影響で家庭での食事の機会が増えており、中食の利用頻度は上がっているものの、企業の在宅勤務の継続や、都道府県をまたぐ移動の自粛などの影響で駅利用者の減少が続き、それに伴い既存店売上高が減少していることが響いた。なお、21年4月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■エフ・シー・シー <7296>  2,020円  +45 円 (+2.3%)  本日終値

エフ・シー・シー<7296>が4日続伸。同社はホンダ<7267>系の自動車部品メーカーでホンダが3日に米ゼネラル・モーターズと北米市場で戦略提携を進めると発表したことも好感されたようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続した。目標株価は2500円とした。インドネシアなどの新興国への依存度は高いが、系列外への拡販が期待でき株価には割安感があると指摘。21年3月期の連結営業利益は前期比49.3%減の40億円を見込むが、22年3月期は100億円と急回復すると予想している。

■ホンダ <7267>  2,756円  +60 円 (+2.2%)  本日終値

ホンダ<7267>が続伸。同社は3日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と北米市場での戦略的提携に向けて合意したと発表。このほど締結した覚書をもとに、北米市場で販売されるそれぞれの車両向けの研究開発及び共同購買、コネクテッドサービスなどの領域で協業の可能性を検討。具体的には、内燃機関エンジンと電動パワートレーンを含めたプラットフォームの共有に向けた検討を開始する予定で、今後早い段階で共同開発に向けた議論を開始し、21年年初での共同作業開始を目指すとしている。両社の関係は20年以上前から始まっており、燃料電池やバッテリー、自動運転モビリティサービス事業専用車「Cruise Origin(クルーズ オリジン)」といった協業に取り組んでおり、今年4月にはアルティウムバッテリーを搭載したGMのグローバルEVプラットフォームをベースに、ホンダ向けの新型電気自動車(EV)2車種を共同開発することで合意している。

■ALサービス <3085>  2,076円  +38 円 (+1.9%)  本日終値

アークランドサービスホールディングス<3085>が5日続伸。3日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、かつや既存店売上高が前年同月比3.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数は同7.0%減だったものの、客単価が同10.9%増と上昇基調を維持したことが牽引した。

■トリケミカル研究所 <4369>  9,960円  +70 円 (+0.7%)  本日終値

トリケミカル研究所<4369>が続伸。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1万2600円から1万3000円に引き上げた。同社は半導体のキャパシタや絶縁膜となる材料を日本や台湾、韓国で展開している。同証券では、中国通信機器大手のファーウェイへの規制強化により、半導体メモリー大手やファンドリーといった同社の顧客の販売が鈍っても一時的で終わり、収益モメンタムの維持は可能と指摘。北米スマホや新型ゲーム機への市場開拓で、早期リカバリーできるとみている。21年1月期の連結営業利益は会社予想23億7000万円に対して29億8000万円(前期比28.1%増)への増額修正を予想。22年1月期の同利益は33億円を見込んでいる。

■TOYO TIRE <5105>  1,797円  +10 円 (+0.6%)  本日終値

TOYO TIRE<5105>がしっかり。SMBC日興証券が3日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を1750円から2050円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、タイヤ需要が激減した20年12月期第2四半期でも営業黒字を確保しただけでなく、米国では第3四半期以降も主力の大径タイヤ販売が大幅に伸びている印象と指摘。コロナ禍で従来より収益性の高い米国ビジネスに比重が置かれることや、大径タイヤの供給力拡大効果が顕在化することで、今後業績成長が加速する局面となることが予想されること、新車用比率が低く、完成車メーカーとの原材料価格スライド契約に基づく価格低下影響が少ないことが相対的な優位性とみられることなどを評価し、20年12月期営業利益予想を345億円から347億円へ、21年12月期を同428億円から447億円へ上方修正している。

■GMO-PG <3769>  10,710円  -900 円 (-7.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位

GMOペイメントゲートウェイ<3769>が大幅続落。SMBC日興証券が3日付で、目標株価を8600円から1万1700円へ引き上げた一方、投資評価を「1」から「2」へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、成長ストーリーの一つであった対面決済市場の成長を投資家が享受するには、今年7月に上場した子会社GMOフィナンシャルゲート<4051>に投資する選択肢ができたことや、コロナ禍における特需によって業績が押し上げられていると考えられるが、現在の株価はこれらの好調を織り込み済みであると考えること、などを指摘している。

■東京エレクトロン <8035>  27,410円  -770 円 (-2.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並み安。前日の米国株市場ではNYダウが一時1000ドルを超える下げとなるなど波乱安に見舞われており、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げが5%近くに達し特に目立ったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は5.7%安と暴落した。画像処理半導体大手のエヌビディアは9%超の下げ、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズも5.6%安と大きく値を崩しており、この流れが東京市場にも波及している。

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