4日の米国市場ダイジェスト:米国株は続落、ハイテクの売り続く

市況
2020年9月7日 8時08分

■NY株式:米国株は続落、ハイテクの売り続く

米国株式相場は続落。ダウ平均は159.42ドル安の28133.31ドル、ナスダックは144.96ポイント安の11313.14ポイントで取引を終了した。8月雇用統計が予想を上回り寄り付き直後上昇した。しかし、ペンス副大統領がパンデミック救済策の合意なくとも政府機関閉鎖は回避することで民主党と政府は合意したとすると期待感が後退し下落に転じた。さらに、ハイテク株の下げが加速すると、安値を試す展開となった。下落の行き過ぎ感を受けた押し目買いに下げ止まり、引けにかけては下げ幅を縮小する荒い展開となった。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方で、ソフトウェア・サービスが下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)や電気自動車メーカーの(TSLA)は利益確定の売りが継続し急落後、上昇に転じた。ヨガアパレル小売りのルルレモン(LULU)やネット通販ウェイフェア(W)、電子署名ドキュサイン(DOCU)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落。モデルナ(MRNA)は同社開発ワクチンの第3段階治験で対象者の人種を均衡させるためペースを遅らせると発表し下落した。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はNPRとのインタビューで8月雇用統計は良い結果だったとの見方を示すと同時に、経済活動を支援するために長期にわたる低金利が必要と考えていると強調した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:8月米雇用統計を好感してドル・円は一時106円51銭

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円18銭から106円51銭まで上昇して106円24銭で引けた。米8月雇用統計で失業率が予想以上に低下したほか、非農業部門雇用者数も予想を上回る結果を好感しドル買いが強まった。その後、ペンス副大統領の発言を受けて株安に連れたリスク回避の円買いに押された。

ユーロ・ドルは、1.1781ドルまで下落後、1.1855ドルまで上昇して1.1827ドルで引けた。高値警戒感や欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を受けたユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、125円97銭まで上昇後、125円30銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3176ドルまで下落後、1.3293ドルまで上昇した。英国中銀の追加緩和の思惑にポンド売りが継続。

ドル・スイスは、0.9103フランから0.9163フランまで上昇。スイス国立銀行(SNB)総裁が、安全通貨としてのスイスフランが依然高く評価されており、デフレを回避するために介入やマイナス金利の継続が必要だと繰り返したたため介入警戒感などからフラン売りが優勢となった。

■NY原油:大幅続落、需要減少予測などが嫌気される

4日のNY原油先物10月限は大幅続落(NYMEX原油10月限終値:39.77 ↓1.60)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-1.60ドルの1バレル=39.77ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.35ドル-41.87ドル。原油需要の減少が予想されており、投資家は警戒を強めている。4日のロンドン市場で41.87ドルまで買われたが、米雇用統計発表後に反落。一時7月30日以来の安値39.35ドルまで売られる場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.54ドル +0.88ドル(+3.43%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.71ドル -0.04ドル(-0.08%)

ゴールドマン・サックス(GS)210.94ドル +3.38ドル(+1.63%)

インテル(INTC) 50.08ドル -0.31ドル(-0.62%)

アップル(AAPL) 120.96ドル +0.08ドル(+0.07%)

アルファベット(GOOG) 1591.04ドル -50.80ドル(-3.09%)

フェイスブック(FB) 282.73ドル -8.39ドル(-2.88%)

キャタピラー(CAT) 148.18ドル +1.42ドル(+0.97%)

アルコア(AA) 14.40ドル +0.17ドル(+1.19%)

ウォルマート(WMT) 142.83ドル -1.71ドル(-1.18%)

《ST》

提供:フィスコ

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