話題株ピックアップ【夕刊】(3):DLE、キャリアL、シュッピン

注目
2020年9月8日 15時20分

■ディー・エル・イー <3686>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ディー・エル・イー<3686>がストップ高。7日の取引終了後、世界有数のタレントマネジメント会社である米クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA、カリフォルニア州)のグループ会社でCAAに所属する世界的セレブをマーケティングに起用したD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)事業を展開するクリエイティブ・ラボズに投資すると発表しており、これが好感された。DLEでは今回の投資を通じて、Creative Labs Japanを設立するとともに、日本市場向けに世界的セレブを起用するD2C及びスタートアップ事業や、海外市場向けに日本のタレントを起用するD2C及びスタートアップ事業などの展開について、協議するとしている。

■日本鋳造 <5609>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

日本鋳造<5609>がストップ高。同社はきょう、3次元積層技術(3Dプリンター)を活用することで、コバルト含有率を極限まで低減させたゼロ熱膨張率合金「LEX-3DP」の開発に成功し、特許権を取得したと発表。これが材料視されたようだ。自動車の電動化やコロナ禍での通信量の増加に伴い、半導体製造機器用に熱変形しない低熱膨張合金の需要が高まっている。従来の低熱膨張材料はマイナス30度程度で低熱膨張性が消失するが、今回の開発合金は室温からマイナス196度まで熱膨張率ゼロで、航空宇宙分野などへの活用も期待できるという。

■キャリアリンク <6070>  870円  +86 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

キャリアリンク<6070>が急動意。政府が普及に力を入れるマイナンバー関連の案件で実績があり、マイナポイント事業のスタートに合わせITbookホールディングス<1447>などが関連有力株として人気化するなか、同社株にも物色の矛先が向き始めた。また、自民党次期総裁選に出馬する菅官房長官が検討を明示した「デジタル庁」の創設に絡み、企業だけでなく官公庁向けBPO(業務プロセスの一部を一括受託)関連事業で受注獲得が進む同社の活躍に期待する動きもあるようだ。

■シュッピン <3179>  933円  +87 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

シュッピン<3179>が3日ぶりに急反発。同社は7日取引終了後に、8月度の月次売上高(速報値)が前年同月比1.9%増の27億8000万円になったと発表。6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。主軸のカメラ、時計が新品・中古ともに好調で、EC売上高は前年同月比28.1%増の21億600万円に伸長。新規Web会員数は前月に比べ5175人の増加となっている。

■NATTY <7674>  2,637円  +169 円 (+6.9%)  本日終値

NATTY SWANKY<7674>が大幅続伸。7日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高は前年同月比24.1%減と前年割れが続いたものの、4月の同70.6%減をボトムに5月が同57.9%減、6月が同39.9%減、7月が同35.0%減と減収率が縮小傾向にあり、8月もこれを持続したことが好感された。新型コロナウィルス感染症への対策などを踏まえながら営業をしていくなかで、売上高が前年を上回ることは難しいとしながらも、8月は広く晴れて厳しい暑さの日が多く、餃子とビールを楽しむには良い環境であったことが寄与した。

■エプコ <2311>  1,022円  +65 円 (+6.8%)  本日終値

エプコ<2311>が大幅続伸。7日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、最終利益を3億1400万円から4億5700万円(前期比6.8%増)へ上方修正したことが好感された。10月1日付けでSBパワー(東京都港区)にENESAP事業を譲渡するのに伴い、事業譲渡益約2億2000万円が発生することなどが要因としている。なお、売上高43億3700万円(同4.5%増)、営業利益3億7700万円(同32.7%減)は従来見通しを据え置いている。

■学情 <2301>  1,109円  +63 円 (+6.0%)  本日終値

学情<2301>は続伸。7日の取引終了後、自己株取得枠の拡大と取得期間の延長を発表しており、これが好感された。従来、上限20万株(発行済み株数の1.4%)または3億円で、取得期間を3月10日から9月30日までとしていたが、これを上限50万株(発行済み株数の3.4%)または5億円とし、取得期間を12月31日までに変更する。なお、同時に発表した20年10月期第3四半期累計(19年11月~20年7月)の単独決算は、売上高38億3300万円(前年同期比22.1%減)、営業利益5億4500万円(同52.9%減)だった。

■アスカネット <2438>  1,366円  +75 円 (+5.8%)  本日終値

アスカネット<2438>が大幅高で3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)単独決算は、売上高12億5900万円(前年同期比18.3%減)、営業損益4000万円の赤字(前年同期1億5500万円の黒字)、最終損益100万円の赤字(同1億900万円の黒字)と営業赤字に転落したものの、決算発表を受けてアク抜け感が強まっているようだ。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、葬儀の小型化が進みメモリアルデザインサービス主力の遺影写真加工や動画等葬儀演出サービスが伸び悩んだ。また、結婚式延期の影響を強く受け、パーソナルパブリッシングサービス事業でウェディング向け写真集も苦戦した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高63億6800万円(前期比3.2%減)、営業利益4億3600万円(同38.5%減)、最終利益3億2500万円(同35.2%減)の従来見通しを据え置いている。

■博展 <2173>  453円  +24 円 (+5.6%)  本日終値

博展<2173>が大幅続伸。午後1時ごろ、9月9~11日にポートメッセなごや(名古屋市港区)で初開催される「感染症対策総合展」に出展し、美しいソーシャルディスタンスをデザインする「BEAUTIFUL DISTANCE」のプロダクトを公開すると発表しており、これが好感された。「感染症対策総合展」は、新しい生活様式の構築をサポートするため、感染予防に活用可能な様々な製品・システムなどを展示・紹介しビジネスにつなげる、企業・団体向けの展示会。今回同社は、ブランドの世界観に沿った展開が可能なアルコール什器やパーソナルなコミュニケーションが可能なアルコール什器、風の流れを可視化し、安心と心地よさを作り出す什器などを出展するとしている。

■エアトリ <6191>  1,424円  +73 円 (+5.4%)  本日終値

エアトリ<6191>は大幅続伸。7日の取引終了後、子会社のインバウンドプラットフォームとともに、NTTドコモ<9437>が開始した自動翻訳アプリ「はなして翻訳」の法人向け無料トライアルにおいて、サポートを含めた支援を提供すると発表しており、これが好感されたようだ。同サービスは、通話内容をリアルタイムで自動翻訳するもの。アプリがインストールされた企業や自治体のスマートフォンで、外国人の顧客や外国人従業員からの着信を受けると、翻訳されたそれぞれの母国語で通話することが可能となる。外国人の顧客からの予約受け付けや各種問い合わせのほか、外国人従業員との勤怠に関するやり取りなどにおいて、電話による遠隔地での円滑なコミュニケーションが可能となるとしており、トライアル期間は12月までを予定している。なお、エアトリの20年9月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

ニックス <4243>  940円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値

メディアリンクス <6659>  646円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

フリークHD <6094>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

田岡化学工業 <4113>  10,630円  +1,500 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

リーダー電子 <6867>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

日本テレホン <9425>  595円  -100 円 (-14.4%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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