株価指数先物【引け後コメント】SQに向けたアップサイドの動きを引き続き意識しておきたい

市況
2020年9月8日 17時41分

大証9月限

日経225先物 23250 +200 (+0.86%)

TOPIX先物 1620.0 +13.0 (+0.80%)

日経225先物は前日比200円高(+0.86%)の2万3250円で取引を終了。米国市場はレイバーデーの祝日で休場だったが、グローベックスの米株先物の上昇が支援材料となった。寄り付きは2万3240円とシカゴ先物清算値(2万3195円)を上回って始まり、その後は利益確定の売りに押される形となり、前場半ばには2万3130円まで上げ幅を縮める場面もみられた。しかし、NYダウ先物が強い値動きだったほか、ナスダック100先物が小幅ながらも上昇に転じてきたことにより、日経225先物は前引けにかけて再び強含む展開となった。後場は2万3200円を挟んでの推移が続いていたが、自民党総裁選が告示され菅官房長官の演説が始まると政策期待が高まり、後場半ば辺りから上げ幅を広げ現物の大引け時には2万3310円を付けている。

現物の取引終了後はポジション調整的な動きもあって若干上げ幅を縮め、結局は寄り付き水準で取引を終えている。もっとも、レイバーデー明け後の米国市場を見極めたいところであるほか、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることによるロールオーバー中心の商いからみれば相当底堅さが意識された形である。

グローベックスのNYダウ先物は200ドルを超える上昇で推移しており、ナスダック100先物においては、現在のところ小幅ながら下落している。レイバーデー明け後に想定されているテスラ株の下落影響は織り込み済みであり、アップルやアマゾンなどの底堅さが意識されるようだと、東京市場へはプラスに作用するだろう。

SQに絡んだロール中心の商いであるが、ポジション的には2万3500円コールが意識されるため、SQに向けたアップサイドの動きは引き続き意識しておきたい。また、バフェット氏の大手商社株取得をきっかけとしたバリューシフトに他の海外勢も追随するようであれば、相場全体の底上げにもつながるため、買いヘッジの流れとして先物への資金流入が意識されよう。

なお、手口面では期近から期先へのロールオーバーに伴うスプレッド取引が中心であり、日経225先物での期先へ売り(期近は買い)では野村が1万5730枚、モルガンSが4040枚、ABNアムロが3410枚程度だった。期先への買い(期近は売り)はJPモルガンが7850枚、ソジェンが6370枚、ゴールドマンが3780枚、ドイツが2540枚程度だった。一方でTOPIX先物では、期先への売りは、野村が5万1190枚、SMBC日興が2万0430枚、JPモルガンが1万3570枚程度となり、期先への買いではソジェンが2万5890枚、ゴールドマンが1万9800枚、バークレイズが1万5200枚程度だった。各社ともに順調にロールが進んでいる。

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