株価指数先物【引け後コメント】クレディスイスがTOPIX買い越しで目先トレンドが出やすい展開へ

市況
2020年9月11日 17時51分

大証12月限

日経225先物 23200 +120 (+0.51%)

TOPIX先物  1620.5 +10.5 (+0.65%)

日経225先物は前日比120円高(+0.51%)の2万3200円で取引を終了。米国市場の下落の影響が警戒されていたが、寄り付きは2万3050円とシカゴ先物清算値(2万2935円)を上回って底堅いスタートに。現物の寄り付き直前には2万2990円と節目の2万3000円を下回る場面もみられたが、これを安値にその後は終日強い値動きをみせていた。

SQに絡んだ商いについては差し引きで買い越しだったこともあり、寄り付き後の指数の押し上げにつながり、SQ値は概算で2万3272円88銭と高い位置に。しかし、このSQ値についても前場半ばにかけての上昇で一気に突破しており、センチメントを明るくさせていた。後場に入ってもグローベックスの米株先物が上昇して推移していたことも安心感につながり、後場半ばには2万3250円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

東京都が新型コロナウイルス感染状況の警戒レベルを1段階引き下げたことや、政府が観光支援策「GoToトラベル」の対象に東京を加える方針を固めたことなどを好感した面もあるようだ。もっとも、週明けに総裁選を控えているため、新政権に対する期待感も大きいだろう。また、セクターでは海運が連日で強い値動きをみせており、バリューシフトを意識させる動きも先高観につながっている。

日経225先物はオプション権利行使価格の2万3000円を下限に強い動きを見せ、権利行使価格の2万3250円まで上昇してきている。政策期待からロングに傾きやすい需給状況であるほか、SQ通過で今後は短期筋の売買も活発化しやすくなるため、下値を徐々に切り上げ、権利行使価格の2万3500円辺りが意識されてきそうである。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1660枚、大和が650枚程度の売り越しに対して、バークレイズが760枚、JPモルガンが700枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが1450枚、ABNアムロが430枚程度の売り越し。一方でクレディスイスが1410枚程度の買い越しだった。クレディスイス経由はCTAとみられており、目先的にトレンドが出やすい展開が期待されてきそうである。

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