明日注目すべき【好決算】銘柄 ヤーマン、スキヤキ、三井ハイテク (11日大引け後 発表分)

注目
2020年9月13日 11時00分

11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ヤーマン <6630>   ★5-7月期(1Q)経常は2.5倍増益、対上期計画97%進捗

◆21年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の15.9億円に急拡大して着地。巣ごもり消費の増加でECを中心とした通信販売が急拡大し、60.6%の大幅増収を達成した。美顔器など美容健康機器の直販部門でインフォマーシャル(欧米で登場したテレビショッピングの手法)が大きく伸びたほか、テレビ通販会社向けの販売や中国国内のECなどが好調だった。

上期計画の16.3億円に対する進捗率は97.2%に達しており、業績上振れが期待される。

ハローズ <2742>   ★上期経常を52%上方修正、通期も増額、配当も4円増額

◆21年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の25億円→38億円に52.0%上方修正。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で消費者の購買行動が変化し、食料品を中心とした在宅用消費が増加したことが追い風となった。

併せて、通期の経常利益も従来予想の54億円→67億円に24.1%上方修正。増益率が1.7%増→26.1%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→32円(前期は28円)に増額修正した。

黒谷 <3168>   ★前期経常を61%上方修正

◆20年8月期の連結経常利益を従来予想の3億4800万円→5億6000万円に60.9%上方修正。第4四半期に中国を中心に景気回復の動きを見せ始め、銅市況が好転したことが上振れの要因となった。

ミサワ <3169>   ★今期経常を2.7倍上方修正

◆21年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比7.3%減の4億6900万円となったが、従来の100万円の赤字予想から一転黒字で着地。緊急事態宣言解除に伴う実店舗の営業再開後にセールの前倒しと期間延長を実施し、売上高が計画を12.1%も上回ったことが寄与。

併せて、通期の同利益を従来予想の2億0100万円→5億3700万円に2.7倍上方修正。減益率が75.9%減→35.5%減に縮小する見通しとなった。

フリービット <3843>   ★5-7月期(1Q)経常は2倍増益で着地

◆21年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の5.8億円に急拡大して着地。新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワーク需要の高まりを背景に、MVNO支援パッケージをはじめとする通信インフラサービスが好調だったことが寄与。お薬手帳アプリの利用者増加や薬局向けソリューションの顧客獲得などでヘルステック事業が黒字化したことも増益に大きく貢献した。

スキヤキ <3995> [東証M]  ★今期経常を2.1倍上方修正

◆21年1月期の連結経常利益を従来予想の5700万円→1億2000万円に2.1倍上方修正。増益率が2.3倍→4.8倍に拡大する見通しとなった。コロナ禍によるライブの中止・延期やファンクラブ有料会員の伸び悩みで売上高は計画を下回るものの、売上原価や販管費の減少などで採算が大きく上向くことが利益を押し上げる。

三井ハイテク <6966>   ★上期経常は7.8億円の黒字に浮上

◆21年1月期上期(2-7月)の連結経常損益は7億8600万円の黒字(前年同期は600万円の赤字)に浮上して着地。5G関連向けやテレワークの拡大に伴う情報通信機器関連向けの半導体需要が増加し、ICリードフレームの販売が伸びたことが寄与。生産性向上や原価低減を進めたことも利益改善につながった。

VTHD <7593>   ★今期税引き前を一転17%増益に上方修正

◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の24億円→54億円に2.3倍上方修正。従来の48.0%減益予想から一転して17.1%増益見通しとなった。子会社エムジーホーム <8891> [東証2]によるTAKI HOUSEと同社子会社2社の連結子会社化に伴い、負ののれん発生益10億円が発生するほか、直近の業績が改善基調にあることも上振れの要因となる。

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