株価指数先物【引け後コメント】権利行使価格2万3375円と2万3500円とのレンジに移行

市況
2020年9月14日 17時49分

大証12月限

日経225先物 23420 +220 (+0.94%)

TOPIX先物  1638.0 +17.5 (+1.07%)

日経225先物は前日比220円高(+0.94%)の2万3420円とこの日の高値で取引を終了。ソフトバンクグループ <9984> が指数をけん引する相場展開となった。傘下の英アームを米エヌビディアに400億ドル(4兆2400億円)以上で売却する方向で交渉しているとの報道に加え、ソフトバンクグループが非上場化を再度検討すると伝わったことも材料視された。また、自民党総裁選の投開票を経て、菅官房長官が新総裁に選出されることが確実となるなか、10月の解散・総選挙への思惑など、補正や経済対策への期待感も高まっていた。

寄り付きは2万3300円とシカゴ先物清算値(2万3190円)を上回りギャップスタートとなった。寄り付きを安値にその後もじりじりと上げ幅を広げ、2万3420円まで買われ取引を終えた。もっとも、後場はこう着感が強まっており、概ね2万3380円~2万3420円辺りの狭いレンジでの動きとなった。

市場では解散総選挙への思惑が高まっており、押し目買い意欲の強さが窺えた。また、グローベックスの米株先物ではNYダウが300ドルを超える上昇で推移しているほか、ナスダック100先物は200ポイント近く上げており、週明けの米国市場への期待感も支援材料になっている。これにより、日経平均株価は9月3日の戻り高値をわずかに上回っており、保ち合いレンジの上限レベルを捉えてきている。明日以降は、このレンジ上限を上放れてくることができるかが注目されることになりそうだ。

日経225先物はオプション権利行使価格の2万3375円を超えてきたことで、2万3500円とのレンジに移行する。週末にかけては4連休を控えていることもあって、こう着感の強まりが想定されるため、まずは2万3375円を固めておきたい。なお、連休明け後は9月末が意識されようが、9月配当落ち分を考慮したヘッジ対応の買い需要の思惑が相場をより底堅さへと向かわせよう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが640枚、ソジェンが440枚程度の売り越しに対して、野村が920枚、JPモルガンが530枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが1300枚、BNPパリバが920枚、バークレイズが800枚程度の売り越し。一方でメリルが1980枚、ドイツが560枚、ゴールドマンが530枚程度の買い越しだった。

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