14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ327ドル高、 ワクチン開発前進を好感

市況
2020年9月15日 8時01分

■NY株式:NYダウ327ドル高、 ワクチン開発前進を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は327.69ドル高の27993.33ドル、ナスダックは203.11ポイント高の11056.65ポイントで取引を終了した。英国の製薬会社アストラゼネカが一時中断していた新型コロナウイルスのワクチン最終治験を再開したことが好感され、上昇して寄り付いた。先週大きく売られた主要ハイテク株にも買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置が大きく上昇した。

ソフトウェアのオラクル(ORCL)は、中国バイトダンス傘下のアプリ、ティックトック米国事業買収に関してマイクロソフト(MSFT)やアマゾン(AMZN)を上回る買収額を提示したことが明らかとなり上昇。小売りのウォールマートも依然として提携に興味を示しているとの報道で上昇した。半導体のエヌビディア(NVDA)は英国の半導体設計企業アームの買収が好感され上昇。航空会社のデルタ航空(DAL)は資本増強が好感され堅調推移となった。カジノを運営するシーザース・エンタテインメント(CZR)と、オンラインギャンブル運営のドラフトキング(DKNG)はウォルトディズニー(DIS)運営のスポーツ専門局ESPNとの独占契約を発表して上昇した。一方、銀行のシティグループ(C)は当局からリスクシステムに関し、厳重注意を受けたことが嫌気され下落した。

ムニューシン財務長官は、政権が今週、ティックトックに対するオラクルの提案を精査することを明らかにした。

トランプ政権は、中国アプリ、ティックトックの米国事業売却を当初予定していた15日から期限延長を検討すると報じられた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:FOMC会合を控えてドル売り優勢

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円03銭から105円55銭まで下落して105円70銭で引けた。連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた米国債利回り低下に伴うドル売りが継続。その後、利回りが上昇に転じ下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1888ドルまで上昇後、1.1859ドルまで反落して1.1862ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミストのレーン氏のユーロ高是正発言、引き続き上値を抑制した。ユーロ・円は、125円89銭まで上昇後、125円29銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2919ドルまで上昇後、1.2842ドルまで反落。ドル・スイスは0.9058フランまで下落後、0.9085フランへ上昇した。

■NY原油:伸び悩みで37.26ドル、需給改善は期待されず

NY原油先物10月限は伸び悩み(NYMEX原油10月限終値:37.26 ↓0.07)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.07ドルの1バレル=37.26ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは36.82ドル-37.68ドル。需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方は変わっていないため、アジア市場で37.68ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて36.82ドルまで反落した。ただ、米国株式の堅調推移を意識して一時37.47ドルまで戻している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.75ドル +0.25ドル(+0.98%)

モルガン・スタンレー(MS) 51.15ドル +0.80ドル(+1.59%)

ゴールドマン・サックス(GS)201.34ドル +0.42ドル(+0.21%)

インテル(INTC) 49.41ドル +0.13ドル(+0.26%)

アップル(AAPL) 115.36ドル +3.36ドル(+3.00%)

アルファベット(GOOG) 1519.28ドル -1.44ドル(-0.09%)

フェイスブック(FB) 266.15ドル -0.46ドル(-0.17%)

キャタピラー(CAT) 153.51ドル -0.32ドル(-0.21%)

アルコア(AA) 14.05ドル +0.07ドル(+0.50%)

ウォルマート(WMT) 137.32ドル +0.62ドル(+0.45%)

《ST》

提供:フィスコ

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