話題株ピックアップ【夕刊】(3):Vゴルフ、モリト、Fインタ
■バリューゴルフ <3931> 1,330円 +86 円 (+6.9%) 本日終値
バリューゴルフ<3931>は4日続伸し、連日の年初来高値更新となった。14日の取引終了後に発表した21年1月期第2四半期累計(2~7月)連結営業利益が2000万円(前年同期比22.1%増)と大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で、トラベル事業が落ち込み売上高は22億5700万円(同21.3%減)と減収を余儀なくされた。ただ、ゴルフ事業で1人予約ランドやゴルフ用品のEC通販が好調に推移していることが寄与した。なお、21年1月期通期の業績見通しは引き続き未定としている。
■モリト <9837> 684円 +42 円 (+6.5%) 本日終値
服飾付属品大手のモリト<9837>が後場一段高。同社は14日、20日に放送されるTBSテレビ系列「がっちりマンデー!!」で、自社の主力商品である「ホック」が取り上げられる予定であることを明らかにしており、先回り的な買いが流入したようだ。
■Fインタ <7050> 1,693円 +90 円 (+5.6%) 本日終値
フロンティアインターナショナル<7050>が急反発。この日の午前中、イベント価値向上サービスでNEC<6701>及びサイシード(東京都新宿区)とパートナーシップを締結したと発表しており、これが好感された。Fインタのイベントをより価値あるモノにする新しいサービス「FORESTIS」は、コミュニケーションアプリ「LINE」をベースとしたサービスで、来場者は新たにアプリケーションをダウンロードすることなく、イベント会場での飲食、物販の待ち時間の大幅削減や、アバターによる会場のオススメ案内、混雑状況など各種通知サービスなどを利用できるようにしたもの。また、イベント主催者には、イベントの価値を最大化するための行動デザインをベースにした、イベント企画コンサルテーションをはじめ、イベントの状況を可視化できるデジタル分析レポートを提供するとしている。今回のパートナーシップは、イベント業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスを拡張するのが狙いで、今後も積極的にパートナーシップを組むとしている。
■ディー・ディー・エス <3782> 285円 +14 円 (+5.2%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が大幅反発。14日の取引終了後、同社の認証ソリューションの累計出荷本数が8月末時点で112万ライセンスに到達したと発表しており、100万ライセンスを突破したことが好感された。同社が提供する多要素認証プラットフォーム製品「EVEシリーズ」及び万能認証基盤「Themis(テミス)」は、官公庁や地方自治体、学校などの公共団体を始め、個人情報など機微な情報を取り扱う一般企業や製造業、金融機関、医療機関などを中心に採用されており、なかでも契約自治体数は382自治体に及ぶという。特に20年は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として社会のデジタル化が急激に進むなか、テレワークの導入が増え、セキュリティー対策として確実に本人確認が行える生体認証を含む多要素認証の採用が増えているとしている。
■3DM <7777> 417円 +13 円 (+3.2%) 本日終値
スリー・ディー・マトリックス<7777>が反発。14日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高2億900万円(前年同期比47.9%増)、営業損益6億1500万円の赤字(前年同期6億4600万円の赤字)、最終損益4億800万円の赤字(同8億3800万円の赤字)となり、最終赤字が縮小したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で新規顧客獲得のための営業活動はできなかったものの、既存顧客である医師・病院からは継続した購入があり、売上高を押し上げた。また、試験研究用として4月から大学など研究機関への提供を開始していた新型コロナウイルス抗体検査キットを7月からは一般企業向けにも販売を開始したことや、為替差益2億4100万円を計上したことも気押した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高12億8900万~23億3900万円(前期比91.7%増~3.5倍)、営業損益23億4500万円の赤字~12億9500万円の赤字(前期25億3600万円の赤字)、最終損益24億4800万円の赤字~13億9800万円の赤字(同30億9600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■日東製網 <3524> 1,500円 +40 円 (+2.7%) 一時ストップ高 本日終値
日東製網<3524>は一時ストップ高に買われた。14日の取引終了後に発表した21年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算で、経常利益が前年同期比35倍の2億800万円に急拡大して着地したことが好感されている。漁業関連事業で前期に納品予定だった定置網部門の繰り越し分を計上したほか、陸上関連事業では獣害防止ネットや防虫網などの販売が好調だった。また、コスト削減を継続実施したことも大幅増益につながった。
■サイジニア <6031> 1,131円 +22 円 (+2.0%) 本日終値
サイジニア<6031>が反発。この日朝方、経済産業省が推進する「IT導入補助金2020」のIT導入支援事業者として採択されたと発表しており、これが好材料視された。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などがITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化や売り上げアップのサポートを行うもの。今回助成金の対象となるのは、GoogleマップやAppleマップなどの地図アプリ、FacebookやInstagramなどのソーシャルメディアなどにおける店舗情報を管理・最適化する「デクワス・マイビジネス」で、対象となったことで同製品の導入の障壁が下がることになり、同社にとって商機の拡大が期待されている。
■プラコー <6347> 1,912円 +35 円 (+1.9%) 本日終値
プラコー<6347>がしっかり。14日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を5万株(発行済み株数の1.31%)、または8000万円としており、取得期間は9月17日から11月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、株主還元の強化や資本効率の向上を図るのが目的としている。
■ダイイチ <7643> 836円 +9 円 (+1.1%) 本日終値
ダイイチ<7643>は4日続伸。14日の取引終了後、従来14円を予定していた20年9月期の期末一括配当予想を2円増額して16円にすると発表しており、これが好感された。なお、前期実績に対しては3円の増配になる予定だ。
■ジェネレーションパス <3195> 977円 -202 円 (-17.1%) 本日終値
ジェネレーションパス<3195>が急反落。14日の取引終了後、20年10月期の連結業績予想について、売上高を114億円から132億9600万円(前期比37.5%増)へ、営業利益を1億円から3億円(同15.8倍)へ、最終利益を7000万円から1億8000万円(同16.4倍)へ上方修正したが、株価は8日に年初来高値1351円をつけるなど上昇基調にあっただけに、材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。上方修正は、新型コロナウイルス感染症の影響などで、ECを活用する新規のユーザーが増加したことを受けて、主力のECマーケティング事業が好調に推移していることが牽引する。また、継続的に実行してきた在庫配置の適正化及び配送コストの上昇を抑えるための各種改善施策が機能し始め、同事業の利益率が向上したことや、新規事業であるイエコレクションを中心としたメディア事業の確実な伸長が図られたことも寄与する。
●ストップ高銘柄
アマテイ <5952> 315円 +80 円 (+34.0%) ストップ高 本日終値
日本パワーファスニング <5950> 238円 +50 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
イトクロ <6049> 1,447円 +300 円 (+26.2%) ストップ高 本日終値
セルソース <4880> 34,450円 +5,010 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
エムジーホーム <8891> 718円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、13銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース