株価指数先物【引け後コメント】押し目狙いでのロングのスタンスに

市況
2020年9月15日 17時47分

大証12月限

日経225先物 23320 -100 (-0.42%)

TOPIX先物  1630.0 -8.0 (-0.48%)

日経225先物は前日比100円安(-0.42%)の2万3320円で取引を終了。米国市場の上昇は想定内との見方がされるなか、前日の上昇でレンジ上限まで回復していたこともあってか、利食い優勢の展開となった。寄り付きは2万3280円とシカゴ先物清算値(2万3305円)を下回って始まった。ソフトバンクグループ <9984> やファーストリテイリング <9983> など指数寄与度の大きい値がさの一角が弱く、この流れを受けて日経225先物は前場半ばに一時2万3190円まで下げる場面もみられた。ただし、売り一巡後は2万3200円~2万3250円辺りで下げ渋る展開となったほか、後場は日銀のETF買い入れへの思惑、さらにグローベックスの米株先物がプラス圏で推移するなか、後場半ばには2万3320円まで戻す場面もみられた。

トランプ大統領が設定しているティックトックの売却合意期限を15日に迎えるため、行方を見極めたいとする模様眺めムードも意識されており、こう着感の強い展開は想定内といったところであろう。グローベックスの米株先物が小幅ながらもプラス圏で推移していることから、米テクノロジー株の上昇が持続するようであれば、センチメントを明るくさせそうだ。なお、VIX指数は25日移動平均線レベルまで低下してきているため、いったんは反発が意識されやすく、テクノロジー株の強弱感が対立しやすい。

一方で、2万3200円処での底堅さが意識されており、新政権に対する期待感から売り込む流れにはならなかった。組閣発表で材料出尽くしとの見方もあるようだが、菅新政権の手腕が真価を見せるのはこれからであり、短期筋の利益確定があったとしても、売り仕掛けてくる流れに対しては、押し目狙いでのロングで応じるといったスタンスになろう。依然として年内の解散総選挙を巡る思惑は根強いこともあり、4連休前の上値追いは慎重となろうが、権利行使価格2万3250円辺りでの押し目を狙いたい。

手口面では、日経225先物はドイツが1080枚、クレディスイスが760枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1110枚、メリルが900枚程度の買い越し。TOPIX先物ではクレディスイスが1370枚、モルガンSが1110枚、ドイツが1020枚程度の売り越し。一方で、みずほが3390枚程度の買い越しだった。みずほは日銀経由のオーダーとみられ、この買いに対してクレディスイスによるCTA経由の売りが向かった形となる。

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