<動意株・16日>(大引け)=フォーカス、新日本科学など

材料
2020年9月16日 15時07分

フォーカスシステムズ<4662>=上値追い加速。急勾配の5日移動平均線を絡め上値追いトレンドを加速させている。きょうは一時4.3%高の941円まで買われたが、9月第2週以降上げ足を一気に強めており、きょうの高値まで8営業日で17%水準を切り上げている。菅自民党新総裁が「デジタル庁」創設に言及するなどデジタル行政への取り組みを強化する姿勢を明示していることから、民間企業と官公庁双方に強みを持つシステム開発会社に軒並み見直し買いが流入している。そのなか、同社は人工知能(AI)やIoT、クラウドサービスなどに経営の重心を傾け、民間、公共分野と守備範囲が広いこともあって、上値を見込んだ投資マネーが物色の矛先を向けている。

新日本科学<2395>=一時ストップ高。午前9時ごろ、沖永良部島事業所(鹿児島県沖永良部島)で、ニホンウナギのシラスウナギ人工生産に成功したと発表しており、これが好材料視されている。同社では、14年4月に鹿児島本店でウナギ種苗生産の研究を開始し、17年11月には世界で初めて「人工海水を用いた閉鎖循環システムによるシラスウナギ生産」に成功。19年10月からは沖永良部島で、「清浄度の高い天然海水によるシラスウナギの人工生産」に取り組んできた。今回、シラスウナギを天然海水で安定的に生産できる環境構築にメドが立ったことで、今後はシラスウナギの生産数を順次増やし、大量生産による事業化に向けた展開を図るとしている。なお、同件が21年3月期業績に及ぼす影響は軽微としている。

スクロール<8005>=切り返しに動く。カタログ通販を手掛けるが、巣ごもり消費を追い風に足もとの業績は好調に推移しており、株価は7月中旬以降その居どころを大きく変えた。直近は7日に年初来高値970円をつけたあと調整局面にあったが、時価は25日移動平均線を足場に切り返す展開にある。同社が15日取引終了後に発表した8月の月次売上高は前年同月比22.2%増の67億4400万円と引き続き好調で、これを手掛かりに投資資金が流入している。月次売上高は、5月から4カ月連続で前年実績を大幅に上回る状況が続いており、4カ月間の平均伸び率は22.5%となっている。

エスユーエス<6554>=急伸、リバウンド相場の流れに乗る。IT業界や機械業界向けに開発系技術者の派遣を手掛けており、ここ人材派遣関連株が買い戻しを絡めて急動意する銘柄が相次ぐなか、同社株もその値ごろ感から注目が集まっている。15日取引終了後、20年9月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の95億9400万円から89億6000万円(前期比10%増)に減額したものの、経常利益は雇用調整助成金の受給を反映し、従来予想の2億1600万円から3億7000万円(同27%減)に大幅上方修正しており、これを手掛かり材料に買いを呼び込む形となった。

ウインテスト<6721>=ストップ高。同社はイメージセンサーや液晶向け検査装置を手掛けるが、今期業績は急回復が予想されている。同社が15日取引終了後に発表した20年7月期の営業利益は5億3600万円の赤字(前期実績は3億4800万円の赤字)だったが、21年7月期については増収効果から7億7600万円の大幅黒字化を見込んでおり、これがサプライズを与えた。また同日、NHK放送技術研究所から次世代技術の研究開発用装置として、センサアレイ評価装置「WTS-311NX」を受注したことを発表、これも株価を強く刺激する材料となっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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