「妙味株」一本釣り!スペシャル4連弾(2) ─ 東エレデバ <連休特別企画>
●東エレデバ <2760>
【目標株価】4000円(18日終値3135円)
「高効率スマート社会を見据えた取り組み加速へ」
東京エレクトロン デバイス <2760> は最先端の半導体やITシステムなどを提供。株価は7月1日に年初来高値3915円をつけ、その後は9月4日の直近安値2867円まで25%超調整。足もとでは26週移動平均線がサポートラインとなるかたちで持ち直しつつある。
同社は高効率スマート社会「Society 5.0」の到来を見据え、5月に発表した新中期経営計画では事業の軸足を“メーカー機能を持つ商社”から“技術商社機能を持つメーカー”へのシフトを掲げている。技術商社機能ではデータビジネス・サービスビジネス・ストックビジネスを利益源泉とする高収益ビジネスへの移行(超高速ディープラーニングシステム、システム構築コンサルティング及び保守サービスの提供など)や、成長分野の技術進展を支える半導体の販売を通じた顧客基盤の維持・拡大に取り組む意向。また、メーカーとして、データサイエンス・画像処理・ロボティクスを駆使したモノづくり、設計量産受託サービスで培われた技術に基づくODM(委託者のブランドで製品を設計・生産すること)、強力なシステム開発力や提案力を持つ設計開発部門、マスカスタマイゼーション対応の高効率スマート工場を目指す。
人工知能(AI)など「Society 5.0」で必要とされる技術要素は、同社が従来から取り扱ってきた製品・サービスや独自の技術開発分野と重なっており、withコロナで求められる対策(自動化、リモート、非接触)にも通じる部分が多い。21年3月期第1四半期(4-6月)は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で半導体及び電子デバイス事業は減収減益を余儀なくされたが、一方でコンピューターシステム関連事業はネットワーク環境を強化する需要の増加などを追い風に底堅く推移した。新型コロナの収束が依然として見通せないことから先行きには不透明感が残るものの、21年3月期通期の連結業績見通しは売上高1380億円(前期比1.9%増)、経常利益41億円(同14.7%増)とする従来計画を据え置いている。
株探ニュース