稀元素が急反落、今期大幅減益見通しと株主優待の廃止を嫌気
第一稀元素化学工業<4082>が急反落している。株価は前営業日比14.6%安の730円まで下落した。18日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績は、売上高215億円(前期比18.9%減)、経常利益7億円(同77.4%減)になりそうだと発表しており、これが嫌気されている。
新型コロナウイルスの感染拡大による自動車産業の低迷を受け、主力の自動車排ガス浄化触媒材料をはじめとする自動車関連製品の出荷が大きく落ち込むことが響く。業績悪化に伴い、未定としていた上期配当は前年同期比2円減の8円とする方針とした。併せて、20年3月末をもって株主優待制度を廃止することを明らかにしたことも弱材料視されている。