【↓】日経平均 大引け| 小反落、欧米株波乱で売り先行も終盤下げ渋る (9月23日)
始値 23245.89
高値 23370.13(14:57)
安値 23154.45(10:28)
大引け 23346.49(前日比 -13.81 、 -0.06% )
売買高 15億1983万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7632億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら反落、連休中の欧米株波乱で買い手控え
2.朝方に売り一巡、その後下げ渋る展開で終盤プラス転換場面も
3.欧州での新型コロナ感染再拡大や米景気先行き不透明感が重荷
4.売り圧力は限定的で後場は日銀のETF買い観測などが下支え
5.売買代金は2兆7000億円台に膨らみ8月28日以来の水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比140ドル高と4日ぶりに反発した。欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大などが懸念されたが売り一巡後はハイテク株中心に買いが優勢となった。
4連休明けの東京市場では、朝方売りが先行したが、前場中盤から日経平均株価は下げ渋り、後場終盤は小幅プラス圏に浮上するなど下値抵抗力を発揮した。
23日の東京市場は、連休中に欧米株市場が波乱安の展開となったことを受けリスク回避の売り圧力が意識される地合いだったが、結果的に底堅さを発揮した。欧州では新型コロナウイルス感染が再拡大しており経済活動が再び規制されるとの思惑が嫌気されている。また、米国では追加の財政政策に対し政権内で不協和音が目立ち、景気先行き不透明感が株式市場にネガティブに働いている。こうしたなか、買い手控えムードが強まり日経平均は安く始まったものの、下値を売り込む動きには発展しなかった。後場に入ると日銀によるETF買いの思惑や、出遅れた向きの押し目買いなどが観測され、日経平均は更に下げ幅を縮小、取引最終盤には前営業日の終値を小幅ながら上回る局面もあった。東証1部の売買代金は2兆7000億円台と8月28日以来の水準に膨らんだ。
個別では任天堂<7974>が買われたほか、トヨタ自動車<7203>も堅調。チェンジ<3962>が商いを伴い大幅高、富士フイルムホールディングス<4901>も上昇した。東京エレクトロン<8035>も終始買い優勢、エムスリー<2413>も上値を追った。ワタベウェディング<4696>、ビーグリー<3981>、ダントーホールディングス<5337>、ソルクシーズ<4284>などストップ高銘柄も相次いだ。DCMホールディングス<3050>も急伸。
半面、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>が軟調、ファーストリテイリング<9983>、武田薬品工業<4502>も冴えない。アサヒグループホールディングス<2502>が安く、日産自動車<7201>も下落した。第一稀元素化学工業<4082>が急落、システムソフト<7527>も大きく値を下げた。フィールズ<2767>が安く、LIFULL<2120>の下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、NTTデータ <9613> 、中外薬 <4519> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、オリンパス <7733> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約65円。うち37円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)陸運業、(2)小売業、(3)海運業、(4)その他製品、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)保険業、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△Jテック・C <3446> [東証M]
9月28日付で東証1部へ市場変更。
△テクマト <3762>
未定としていた中間配当は実質増額へ。
△アステリア <3853>
ServiceNowとの連携アダプターの提供開始。
△JMDC <4483> [東証M]
大和証券が新規「買い」でカバレッジ開始。
△富士フイルム <4901>
「アビガンを近く製造販売申請」との報道。
△ダントーHD <5337>
米住宅金融子会社がクレジットライン契約を締結。
△北越メ <5446> [東証2]
21年3月期業績予想の上方修正と中間増配を好感。
△ストライク <6196>
案件成約大型化で20年8月期業績は計画上振れ。
△マルマエ <6264>
8月度受注残高は前年同月比7%増。
△島忠 <8184>
「DCM <3050> がTOB検討」との報道。
▼稀元素 <4082>
今期大幅減益見通しと株主優待の廃止を嫌気。
▼ポート <7047> [東証M]
未定としていた21年3月期は営業赤字の可能性。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワタベ <4696> 、(2)ビーグリー <3981> 、(3)ダントーHD <5337> 、(4)島忠 <8184> 、(5)神栄 <3004> 、(6)日製鋼 <5631> 、(7)ソルクシーズ <4284> 、(8)スタティアH <3393> 、(9)DCM <3050> 、(10)キャリインデ <6538> 。
値下がり率上位10傑は(1)稀元素 <4082> 、(2)ランド <8918> 、(3)システムソフ <7527> 、(4)フィールズ <2767> 、(5)アイドマMC <9466> 、(6)理想科学 <6413> 、(7)ラサ商事 <3023> 、(8)LIFULL <2120> 、(9)ウィルG <6089> 、(10)明和地所 <8869> 。
【大引け】
日経平均は前日比13.81円(0.06%)安の2万3346.49円。TOPIXは前日比2.17(0.13%)安の1644.25。出来高は概算で15億1983万株。東証1部の値上がり銘柄数は732、値下がり銘柄数は1367となった。日経ジャスダック平均は3609.86円(13.28円高)。
[2020年9月23日]
株探ニュース