株価指数先物【引け後コメント】モルガンSはNTショートのポジションに

市況
2020年9月23日 17時26分

大証12月限

日経225先物 23190 -30 (-0.12%)

TOPIX先物  1630.0 -3.0 (-0.18%)

日経225先物は先週末比30円安(-0.12%)の2万3190円で取引を終了。4連休中の海外市場の下落の影響が警戒されたが、寄り付きは2万3030円とシカゴ先物清算値(2万2885円)を上回って始まった。現物の寄り付き直後に2万3110円をつけた後は下げ幅を広げ、前場半ばには2万2990円と節目の2万3000円を割り込む場面もみられた。しかし、下値を売り込む流れにはならず、早い段階で下落幅を縮めている。

前引けのTOPIXが0.54%の下落だったこともあり、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えが意識されるなか、日銀の黒田総裁と菅首相との会談が行われ、政府と日銀が連携して政策運営することで一致したと伝わった。これが材料視されてじりじりと下げ幅を縮める展開となり、後場半ばには一時2万3210円と先週末と変わらずの水準まで戻す場面もみられた。

グローベックスのNYダウ先物が小幅ながらプラス圏で推移していたことも売り込みづらくさせたようである。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が6割を占めていたが、東京エレクトロン <8035> 、エムスリー <2413> 、NTTデータ <9613> の上昇が、日経平均株価を下支えする形となっている。また、エムスリーやNTTデータなどの上昇は菅政権の政策に関連した銘柄の一角でもあり、期待の高まりが窺えた。

手口面では、日経225先物はモルガンSが990枚、UBSが940枚、クレディスイスが530枚、ゴールドマンが450枚程度の売り越しに対して、野村が1010枚、JPモルガンが1000枚、メリルが1000枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが2540枚、JPモルガンが2480枚、ドイツが1450枚、ABNアムロが1430枚程度の売り越し。一方で大和が3060枚、モルガンSが3020枚程度の買い越しだった。大和のTOPIX買いは日銀のETFに絡んだ商いとみられるほか、モルガンSはNTショートのポジションに。

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