前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■ミツバ <7280> 362円 (-28円、-7.2%)
ミツバ <7280> が大幅安で5日続落。23日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高407億9500万円(前年同期比48.2%減)、最終損益54億5900万円の赤字(前年同期は2億1400万円の赤字)となり、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の拡大で自動車産業が大きな打撃を受けるなか、主力である輸送用機器関連事業の売上高が半減したことが響いた。中国広州市で発生した集中豪雨に伴う浸水被害により、11億8900万円の特別損失を計上したことも赤字幅を広げる要因となった。なお、21年3月期通期の業績見通しと配当予想は引き続き未定としている。
■SBG <9984> 6,087円 (-288円、-4.5%)
ソフトバンクグループ <9984> が4日続落と下値模索の展開にあり、全体軟調相場を先導する形となった。売買代金は東証1部上場企業で断トツとなっており、市場の注目度は高いが、株価は25日移動平均線をマドを開けて下に抜けるなど下落圧力の強さが目立つ状況にある。米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げがきつくなっているが、同社は米ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を大量に購入していることが観測されており、ナスダック安による影響を警戒する売りがかさんだ。
■日本製鉄 <5401> 992.7円 (-42.3円、-4.1%)
日本製鉄 <5401> が6日続落となり1000円大台を割り込んだほか、ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> も同じく6日続落で下げ足も加速している状況にある。鉄鋼セクターは業種別下落率でもワースト1位を争う下落歩調となった。米国では財政出動を伴う経済対策がまとまらず、大統領選前の成立が困難との見方が広がっている。欧州では新型コロナウイルス感染症が再拡大するなど経済活動への影響が懸念されている。世界景気先行きに再び不透明感が漂うなか、景気敏感セクターである鉄鋼株は足もと売り直される展開を余儀なくされている。
■日経レバ <1570> 20,270円 (-480円、-2.3%)
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が一時500円を超える下げで2万円大台攻防の様相となってきた。日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、個人投資家をはじめとした短期資金の物色対象として人気がある。24日は、後場に入り日経平均が先物主導で一段安に売り込まれたことで、これに連動する形で日経レバにも売り圧力が強まった。売買代金は上場企業でトップのソフトバンクグループ <9984> をはるかに上回る水準をこなし、市場参加者の注目度の高さを映し出した。
※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース