買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいが、配当志向の物色で底堅く/オープニングコメント

市況
2020年9月28日 8時47分

28日の日本株市場は買い優勢の相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが358ドル高だった。欧米の一部で新型コロナウイルスが再び拡大していることに加えて、予想を下回った8月耐久財受注速報値が嫌気され売りが先行。その後、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が追加経済救済策を巡る交渉の再開で合意したとの報道を受けて、引けにかけて切り返しをみせている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の23165円。円相場は1ドル105円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行することになろう。日経225先物はナイトセッションの高値で取引を終えていることもあり、短期筋のショートカバーを誘う流れも意識されやすい。買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいと考えられるが、9月決算期末の権利付き最終日となるため、配当志向の物色が意識されやすく、下値は売り込みづらいところである。一方で先週は先物市場でCTA経由とみられる売りが観測されていたが、コモディティが弱含みで推移していることもあり、買い一巡後はショートを積み上げてくる可能性も意識しておきたいところ。

また、ティックトックの米国での配信禁止措置が発動される期日を控えているほか、大統領選候補者によるテレビ討論会を控えている。ティックトックの配信禁止が避けられるようであればハイテクセクターへのポジティブ材料となる可能性もあり、これを見極めたいところであろう。テレビ討論会ではバイデン氏優位となれば米国市場は売り材料視するとみられているため、テレビ討論会後の米国市場の反応を見極めたいところである。

そのため、積極的な売買は手控えられやすく、これらの影響を受け難い中小型株のほか、バリュー株への資金流入などが意識されやすい。その他、菅新政権による政策に絡んだテーマ株等への物色意欲は強いと考えられる。強いトレンドを形成している銘柄などは一旦利益確定の流れも出てくるとみられるが、一方で押し目狙いの買い意欲も強そうである。

《AK》

提供:フィスコ

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