話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルファクス、昭和HD、ピックルス
■アルファクス <3814> 748円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
アルファクス・フード・システム<3814>がストップ高。前場の取引終了後、外食産業専用セミセルフレジ「セルフショット」の導入例として、アークランドサービスホールディングス<3085>が運営するとんかつ専門店「かつや」への導入を紹介しており、これが刺激材料となったようだ。現在、国内414店の「かつや」及びからあげ専門店「からやま」へのセミセルフレジ導入を進めているという。
■昭和ホールディングス <5103> 63円 +6 円 (+10.5%) 本日終値
昭和ホールディングス<5103>とウェッジホールディングス<2388>が急騰。29日の取引終了後、両社の子会社であるグループ・リースに対して、Jトラスト<8508>傘下のJトラストアジアがタイで提起した会社更生申立訴訟に勝訴したと発表しており、これを材料視する買いが入った。Jトラストアジアが18年1月10日に会社更生申立訴訟を提起し、19年8月15日付で同申立が棄却され、同年11月26日に控訴が申し立てられ係争中だった。その判決が29日に出され、JTAの請求は全て棄却されたという。なお、Jトラストアジアは最高裁判所への上訴の許可を求める申し立てを行うことを検討するとしている。
■ピックルス <2925> 3,280円 +245 円 (+8.1%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
ピックルスコーポレーション<2925>が大幅高に買われ4日続伸、連日で年初来高値を更新した。29日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結決算は、売上高243億9800万円(前年同期比13.3%増)、経常利益18億5400万円(同25.7%増)だった。25日に上方修正した数値と同じ内容となったが、大幅な増収増益を改めて評価する買いが入ったようだ。内食需要や健康志向の高まり、キムチがテレビ番組で取り上げられたことなどを受け、主力のキムチ製品を中心に販売が大きく伸びた。また、悪天候による原料価格の変動の影響を受けたものの、増収効果に加え、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産効率化などで吸収し、2ケタ増収増益を達成した。経常利益の対通期計画進捗率は8割近くに達しており、更なる上振れ期待もあるようだ。
■農業総合研究所 <3541> 751円 +44 円 (+6.2%) 本日終値
農業総合研究所<3541>が大幅高。産地直送野菜の委託販売事業を手掛けており、20年8月期は新型コロナウイルスの影響もあって、4000万円の営業赤字に落ち込む見通しだが、株価的には織り込みが進んでいる。直売所導入店舗の増勢が続くなか21年8月期は黒字転換が有望視されている。菅首相が骨子のひとつに掲げる政策として農業関連株に物色の矛先が向きやすくなっている。
■キッズSHD <7084> 1,919円 +95 円 (+5.2%) 本日終値
Kids Smile Holdings<7084>が5日続伸。29日の取引終了後、教育事業に関してヒューリック<3003>と業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の業務提携を通じて、両社が教育事業をメインとしたシナジーを創出することにより、両社の事業の発展と企業価値の向上に取り組むとしている。なお、同件による21年3月期の業績への影響は軽微としている。
■クシム <2345> 926円 +30 円 (+3.4%) 本日終値
クシム<2345>が続伸。29日の取引終了後、子会社のイーフロンティアがクラウドにアップロードするだけで簡単にデジタルリマスターを実現する「AI リマスター」サービスを10月2日から開始すると発表しており、これが好感されたようだ。高信頼・低遅延通信が可能となる技術革新を背景に動画コンテンツの更なる高解像度での配信が期待されるなか、AI技術を駆使して過去の映像資産を活用する3つの技術(AI超解像、フレームダブラー、スーパースロー)を「Remaster.AI」サービスとして提供する。AIにより静止画やビデオテープの動画などをデジタルリマスターで綺麗に蘇らせるという。
■ギークス <7060> 1,324円 +41 円 (+3.2%) 本日終値
ギークス<7060>は5連騰と上値追い基調を鮮明とし、直近9月3日につけた戻り高値1330円をクリアしてきた。日足一目均衡表も雲を抜けており、値運びが軽くなっている。同社はフリーランスのIT人材を企業とマッチングさせる仲介ビジネスを主力としているが、巣ごもり消費を背景としたeコマース関連で需要を捉え好調だ。また、ゲーム開発事業は受託に特化し、業績への貢献が見込まれている。21年3月期は前期比12%減の6億円を計画するが上方修正の可能性も意識されている。
■プロパティデータバンク <4389> 2,219円 +56 円 (+2.6%) 本日終値
プロパティデータバンク<4389>は4連騰。不動産運用管理ソフトをクラウドで提供、特にREIT向けで強みを発揮する。不動産業界は業務効率化の観点でICT化が課題となっており、同社は不動産デジタルトランスフォーメーション(DX)を担う関連有力株に位置づけられる。業績も好調で21年3月期営業利益は前期比16%増の3億7000万円を見込むが上振れる可能性もある。今月初旬に上場来高値2318円をつけた後にいったん調整を入れたが、中旬を境に売り物が枯れ急速に買い直された。時価は最高値更新を射程圏に入れている。
■Mipox <5381> 370円 +8 円 (+2.2%) 本日終値
Mipox<5381>は続伸。前日29日、独自の可視光偏光技術とリアルタイム位相演算処理を融合し、半導体結晶ウエハー内部に存在する貫通転位プロファイルを高感度かつリアルタイムに可視化するXS-1シリーズの最新機種として「XS-1 Sirius」を開発したと発表しており、これが材料視された。同製品は産業技術総合研究所、名古屋大学と共同開発したもので、10月から装置の販売と同製品を用いた観察サービスの提供を開始するとしている。
■ニーズウェル <3992> 985円 +18 円 (+1.9%) 本日終値
ニーズウェル<3992>の上げ足が止まらず、一時8%近い上昇で1043円まで駆け上がる場面があった。2017年9月21日に分割後修正値で1003円の上場来高値をつけているが、3年ぶりにここを上回り青空圏に入った。金融を中心とした業務系ソフトや組込みソフトを展開、基幹系システムの開発を得意とし、RPAとAI技術を融合させたソリューションでも優位性を持つ。地銀再編の動きなどを背景に収益機会が高まるとの見方から継続的な買いが流入している。
●ストップ高銘柄
ピースリー <6696> 1,344円 +300 円 (+28.7%) ストップ高 本日終値
ディ・アイ・システム <4421> 2,659円 +500 円 (+23.2%) ストップ高 本日終値
東邦金属 <5781> 2,179円 +400 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
鈴与シンワート <9360> 4,410円 +700 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
まぐまぐ <4059> 4,960円 +700 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
HyAS&C <6192> 222円 -80 円 (-26.5%) ストップ安 本日終値
Nuts <7612> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース