東京株式(大引け)=353円安、大統領候補討論受けリスクオフ加速

市況
2020年9月30日 15時49分

30日の東京株式市場はリスク回避の売りが優勢となり、前場に日経平均はいったん下げ渋ったものの、後場に入ると地合いが一変し、下げが加速する展開となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比353円98銭安の2万3185円12銭と4日ぶり急反落。東証1部の売買高概算は14億4236万株、売買代金概算は2兆9096億8000万円。値上がり銘柄数は253、値下がり銘柄数は1892、変わらずは31銘柄だった。

前日の欧米株市場が、新型コロナウイルス感染再拡大のなか経済先行き不透明感を嫌気して総じて軟調だったことからリスクオフの流れにあった。それでも前場は軟調地合いながら日経平均は2万3000円台半ばで売り物をこなし、前引け段階では30円弱の下げにとどまった。しかし、後場に入ると先物主導で売り圧力が一気に高まった。日本時間午前に行われた米大統領候補による討論会ではバイデン氏が優勢との見方が強まり、米株価指数先物の下げと歩調を合わせて、日経平均も先物を絡め下値を売り込む動きが表面化した。業種別にはほぼ全面安で銀行や証券株の下げが目立つ。個別の値下がり数が東証1部銘柄の87%を占めた。一方、全体売買代金は2兆9000億円と高水準だった。これはメジャーSQ算出のあった6月12日以来の高水準だった。

個別では、任天堂<7974>が下落、ソニー<6758>も軟調。キーエンス<6861>、ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>などの値がさ株も売りに押された。ハイアス・アンド・カンパニー<6192>がストップ安、チェンジ<3962>も急落した。ケーヨー<8168>、ダブル・スコープ<6619>が大幅安、スギホールディングス<7649>なども大きく下げた。日本化薬<4272>、小糸製作所<7276>などの下げも目立つ。

半面、NTTドコモ<9437>が前日のストップ高に続き急騰、売買代金も東証1部で断トツとなった。このほかソフトバンクグループ<9984>もしっかり。オリンパス<7733>も買いが優勢だった。キャリアリンク<6070>の物色人気が続いたほか、J.フロント リテイリング<3086>が大幅高、低位のタカキュー<8166>も買いを集めた。グリー<3632>が商いを伴い高く、エスケイジャパン<7608>も値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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