株価指数先物【引け後コメント】今後2週間はNTロングのポジションによるスプレッド狙い

市況
2020年10月2日 17時54分

大証12月限

日経225先物 22980 330 (-1.41%)

TOPIX先物 1605.5 -28.5 (-1.74

日経225先物は前日比330円安(-1.41%)の2万2980円で取引を終了。寄り付きは2万3320円とシカゴ先物清算値(2万3335円)を下回って始まった。現物の寄り付き直後に付けた2万3350円を高値に、その後は概ね2万3300円を挟んでこう着が続く中、前場半ば辺りから弱含んで2万3200円を下回ると、ランチタイムで2万3170円を付けている。現物の後場開始には再び2万3250円を回復する場面がみられたが、後場半ば辺りにトランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染と伝わると、これまでの底堅い値動きから一転。売り仕掛けの流れから一気に2万3000円を割り込む波乱の展開となり、2万2980円で取引を終えている。

トランプ大統領が新型コロナに感染との報道によって、一気に売りを仕掛けられた形であろう。週末要因で積極的な売買が手控えられていたこともあり、より大きなインパクトとなっている。グローベックスの米株先物ではNYダウが500ドル程度の下落となったことも、売り方にとっては仕掛けやすかったようである。一気にリスクオフに向かう流れとはなったが、トランプ大統領は現時点では症状は出ていないようであり、今後2週間の動向を見守る形といったところだ。

しばらくは関連報道で影響を受けやすいだろう。とはいえ、今後は2万3000円辺りでの底固めからのリバウンドを想定したスタンスが意識されやすい。不安定な中のリバウンド局面では、物色は広がらずにコア銘柄の一角が指数をけん引する流れになりやすそうだ。そのため、ここからはよりNTロングのポジションによるスプレッド狙いのスタンスでリスクオンを待つことになろう。NT倍率は先物中心限月で14.31となり、高いところでは14.34まで上昇している。抵抗線として意識されている25日線を捉えており、これを上放れることによって、8月以降の調整トレンドが転換する可能性がある。

手口面では、日経225先物はソジェンが1730枚、モルガンSが1320枚、野村が1190枚、ドイツが1020枚程度の売り越しに対して、SBIが1250枚、大和が1210枚程度の買い越し。TOPIX先物ではバークレイズが2800枚、ドイツが1400枚程度の売り越し。これに対して、ソジェンが1630枚、BNPパリバが1040枚の買い越しだった。

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