話題株ピックアップ【昼刊】:トーセイ、スマレジ、チェンジ

注目
2020年10月6日 11時41分

■トーセイ <8923>  1,118円  +134 円 (+13.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

トーセイ<8923>が急伸している。5日の取引終了後、20年11月期連結業績予想について、営業利益を46億8000万円から56億6400万円(前期比55.4%減)へ、純利益を24億1100万円から29億4300万円(同65.2%減)へ上方修正し、あわせて従来13円を予定していた期末一括配当を3円増額して16円にすると発表したことが好感されている。売上高は648億9700万円から646億4600万円(同6.5%増)へ下方修正したものの、不動産流動化事業で下期の売上総利益率が上振れする見込みであることが要因。また、不動産ファンド・コンサルティング事業で新規大型案件のアセットマネジメント契約を受託したことで9月末時点における受託資産残高が1兆円に到達し、これらの受託に伴うアクイジションフィー並びにその他報酬などが見込めることも寄与するとしている。なお、第3四半期累計(19年12月~20年8月)決算は、売上高563億900万円(前年同期比23.1%増)、営業利益46億4400万円(同60.0%減)、純利益24億6800万円(同67.7%減)だった。

■スマレジ <4431>  3,625円  +410 円 (+12.8%)  11:30現在

スマレジ<4431>が続急伸。5日の取引終了後に発表した9月度のクラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数(速報値)が前月比1165店増の8万8642店舗となり、登録店舗数が順調に増加していることが好感されている。無料プランが同789店増の7万1484店舗となったほか、有料プランが同376店増の1万7158店舗となった。

■インソース <6200>  3,330円  +180 円 (+5.7%)  11:30現在

インソース<6200>が続伸。5日取引終了後、20年9月期連結利益予想の増額修正を発表したことが好感されている。売上高は51億6000万円から51億3000万円(前の期比8.5%減)に修正したが、営業利益は7億6000万円から7億7000万円(同40.9%減)、純利益は4億6500万円から4億9000万円(同41.3%減)に見直した。官公庁向けの講師派遣型事業の回復が遅れたため売上高は減少するが、オンライン研修やeラーニング・動画の売り上げ拡大により利益は増加する見込みだ。

■チェンジ <3962>  8,860円  +430 円 (+5.1%)  11:30現在

チェンジ<3962>は大幅高で続伸している。5日の取引終了後、子会社トラストバンクがトヨタファイナンス(名古屋市)と、地域活性化に向けたデジタル行政の取り組みにおける業務提携を締結したと発表しており、これが好感されているようだ。この提携により、トラストバンクは同社が有するデジタル地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」を各自治体に提供し、トヨタファイナンスは各地域の加盟店網、及びキャッシュレスによる精算スキームにより、自治体の地域通貨導入の活性化と運用管理の効率化を実現するという。また将来的には、「chiica」とMaaSなどICTを活用した地域活性化に必要なソリューションの提供により、地域課題の解決に貢献するサービスの拡大も目指していくとしている。

■ウェザーニューズ <4825>  6,030円  +240 円 (+4.2%)  11:30現在

ウェザーニューズ<4825>が反発している。5日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高44億3700万円(前年同期比8.2%増)、営業利益2億5800万円(同33.9%増)、純利益1億7300万円(同74.5%増)と大幅増益となったことが好感されている。新型コロナウイルスの影響により航空気象の海外提供先を中心に売り上げが落ち込んだ一方で、陸上気象における国内の道路・鉄道市場向けサービスは拡大した。また、スマートフォン向けサービスや広告事業が好調だったほか、放送気象の放送局向けシステム更新のタイミングによる初期型売り上げも伸長した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高192億円(前期比6.9%増)、営業利益23億円(同0.8%増)、純利益17億円(同4.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■トランザクション <7818>  1,240円  +46 円 (+3.9%)  11:30現在

トランザクション<7818>が続伸し年初来高値を更新している。5日の取引終了後、集計中の20年8月期連結業績について、売上高が184億円から184億7200万円(前の期比12.3%増)へ、営業利益が27億5000万円から28億200万円(同37.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。ウイルス感染対策製品が好調に推移したことや、レジ袋有料義務化によりエコバッグが伸長したことを受けて、8月31日に業績予想の上方修正を発表したが、更に精査した結果、売上高・営業利益が上振れたという。また、業績上振れに伴い、17円を予定していた期末一括配当を18円に引き上げるとあわせて発表した。

■ワタミ <7522>  1,092円  +40 円 (+3.8%)  11:30現在

ワタミ<7522>が3日続伸となっている。同社は5日、外食事業の新たな基幹事業・新ブランドとして「焼肉の和民」を展開し、現在の居酒屋業態店舗からの転換を加速させると発表。これが評価されるかたちで、株価は一時10%近く上昇する場面があった。業態転換は、新型コロナウイルスの感染拡大で外食産業が厳しい状況におかれているなか、新しい生活様式下の外食ニーズの変化に応える新業態への転換が求められていることが背景。同社は居酒屋業態の看板としてきた居酒屋「和民」全店をはじめ、居酒屋業態店舗から順次「焼肉の和民」に転換していくことで、駅前好立地を強みとした「焼肉の和民」を中心とした焼肉事業を今後、主幹事業と位置付けて展開するとしている。

■JBR <2453>  1,106円  +40 円 (+3.8%)  11:30現在

ジャパンベストレスキューシステム<2453>が続伸している。5日の取引終了後、集計中の20年9月期連結業績について、売上高が115億円から120億円(前期比0.1%減)へ、営業利益が12億円から13億8000万円(同15.8%減)へ、純利益が6億円から10億円(同39.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響で保守的な予想としていたが、主力の会員・保険サービスが堅調に推移したほか、コロナの影響を大きく見積った駆けつけセグメントで、緊急事態宣言の解除以降はトラブル解決件数が回復傾向にあることが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,908円  +158 円 (+2.3%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が続伸、売買代金は東証1部上場企業のなかで首位となっており、引き続き投資家の同社株に対する関心は高い。きょうは米株高に追随したリスクオン環境のなか先物上昇に絡むインデックス買いが寄与しているほか、前日のナスダック総合指数が250ポイント超の上昇をみせたことで、米ハイテク株のコールオプションを大量購入していることが報じられている同社にはポジティブ材料となっている。同社の株価は9月上旬に急落したが、その後は戻り足を強めており、きょうは6900円台まで上値を伸ばし、7000円大台復帰から8月4日につけた年初来高値7077円も視界に入りつつある。

■ウエストHD <1407>  2,822円  +48 円 (+1.7%)  11:30現在

ウエストホールディングス<1407>は続伸している。午前9時ごろ、集計中の20年8月期連結業績について、営業利益が67億4000万円から71億8100万円(前の期比22.5%増)へ、純利益を39億5500万円から43億9400万円(同21.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。電力事業で、昨年来の気候影響及び新型コロナウィルス感染症の影響による電力使用量の減少に伴い、売上高は728億4500万円から619億4700万円(同3.1%減)へ下振れたが、再生可能エネルギー事業でメガソーラー建設・販売がともに順調に推移したほか、今期開始したセカンダリー事業(稼働中のメガソーラーの仕入れ・販売)も業績に寄与した。更に、省エネルギー事業及びメンテナンス事業も堅調に推移したという。

■国際石油開発帝石 <1605>  577.6円  +7.7 円 (+1.4%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、ENEOSホールディングス<5020>など資源開発関連や石油株が総じて買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われたが、これはWTI原油先物価格が2ドル17セント高と急反発し1バレル=39ドル22セントと40ドル台回復まであと一歩と迫ったことが背景にある。米国株市場で主要株指数が軒並み大幅反発するなどリスクオンの流れが反映されたもので、東京市場でも原油市況と株価連動性の高い銘柄に買いを誘導している。

■綿半ホールディングス <3199>  1,569円  +7 円 (+0.5%)  11:30現在

綿半ホールディングス<3199>が4日ぶりに反発している。5日の取引終了後、家具・インテリアのオンラインショップ・実店舗を運営するリグナ(東京都中央区)の全株式を取得し、連結子会社化したと発表しており、これが好感されている。今回の子会社化は、両社の長年培った経営資源や強みを相互活用することで、取り扱い商品の拡充や仕入れ機能の強化、インターネット通販のノウハウやシステム基盤の共有を図ることが狙いという。

■エービーシー・マート <2670>  5,610円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>は小動き。5日の取引終了後に発表した9月度概況で、既存店売上高は前年同月比21.1%減と8カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強く市場の反応は限定的のようだ。前年に比べて日曜日が1日少ない曜日並びだったことに加えて、前年の消費税増税前の反動減が大きかった。一方で、新型コロナウイルスの影響により鈍化していた都心の客数がシルバーウイークころより徐々に回復しているほか、郊外の大型SC、アウトレット、オンラインは堅調に推移しているという。

■アドヴァン <7463>  1,258円  -77 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率7位

5日に決算を発表。「上期経常が35%減益で着地・7-9月期も79%減益」が嫌気された。

アドヴァン <7463> が10月5日大引け後(16:40)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.4%減の20.6億円に落ち込んだ。

⇒⇒アドヴァンの詳しい業績推移表を見る

■クリエイトS <3148>  3,545円  -160 円 (-4.3%)  11:30現在

クリエイトSDホールディングス<3148>は反落している。5日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算は、売上高860億1400万円(前年同期比12.4%増)、営業利益54億3900万円(同55.6%増)、純利益37億6200万円(同54.4%増)と大幅増益だったが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、化粧品などの需要減少があったものの、マスク、消毒液などの感染予防関連商材や、外出自粛に伴う食料品・日用品などの巣ごもり消費の需要が増加した。また、前期からの新規出店による店舗数の増加や調剤部門が堅調に推移したことも寄与した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高3337億円(前期比4.4%増)、営業利益165億2000万円(同7.2%減)、純利益112億9000万円(同7.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■日本アビオニクス <6946>  2,381円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在

日本アビオニクス<6946>がストップ高の2381円に買われている。この日、保有技術である精密接合機器技術を応用し、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(熱可塑性CFRP)とアルミニウム合金を締結部品や接着剤を使わずに、直接接合する異種材接合技術を開発したと発表しており、これが好材料視されている。これまで、金属と熱硬化性CFRPを接合するには、接着剤による接着接合やボルトなどで締結する機械的な接合が主流だったが、今回開発した接合工法では、同社が考案した表面処理を施した熱可塑性CFRPとアルミニウム合金を、同社主力接合製品であるパルスヒートユニットを使用して直接接合するもの。同技術で異種材接合を行うことにより、製品の小型化・軽量化だけではなく、環境への負荷軽減、接着剤管理の廃止、部品数低減、製造工程の短縮などにも貢献することができるとしている。

■ダイケン <5900>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

ダイケン<5900>がストップ高の929円水準でカイ気配となっている。5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)単独業績について、営業利益が6000万円から1億2500万円(前年同期比2.7倍)へ、純利益が4500万円から9400万円(同2.7倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響で、営業活動の一部制限などがあったことから、売上高は52億円から49億3800万円(同3.8%減)へ下振れたものの、感染症拡大防止対策となる製品が堅調に推移したほか、輸送コストの改善に注力したことや、展示会の自粛などを受けて広告宣伝費が抑えられたことなどが寄与した。

■Abalance <3856>  1,144円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

Abalance<3856> がストップ高カイ気配。同社は法人向けソフトウェア開発を祖業とするが、再建に向け経営の重心を太陽光発電などのグリーンエネルギー事業に置き換え功を奏している。5日取引終了後、21年6月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の3億円から7億円に大幅増額しており、前期比減益見通しから一転して94%増益予想に変わった。これがポジティブサプライズとなり、投資資金の攻勢を誘っている。同社子会社のWWBが持ち分法適用会社FUJISOLARの株式を追加取得して連結子会社化し、FUJISOLARが株式を取得しているベトナムの太陽光パネル製造販売会社VSUNを特定子会社化することにより収益見通しが上乗せされる形となった。

●ストップ高銘柄

アクシス <4012>  9,200円  +1,500 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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