話題株ピックアップ【夕刊】(3):セリア、日本アビオ、ダントーHD

注目
2020年10月6日 15時20分

■セリア <2782>  4,135円  -155 円 (-3.6%)  本日終値

セリア<2782>が大幅続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年同月に消費税増税前の駆け込み需要があった反動で、客数が同2.5%減と落ち込んだ。

■日本アビオニクス <6946>  2,381円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

日本アビオニクス<6946>がストップ高。この日、保有技術である精密接合機器技術を応用し、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(熱可塑性CFRP)とアルミニウム合金を締結部品や接着剤を使わずに、直接接合する異種材接合技術を開発したと発表しており、これが好材料視された。これまで、金属と熱硬化性CFRPを接合するには、接着剤による接着接合やボルトなどで締結する機械的な接合が主流だったが、今回開発した接合工法では、同社が考案した表面処理を施した熱可塑性CFRPとアルミニウム合金を、同社主力接合製品であるパルスヒートユニットを使用して直接接合するもの。同技術で異種材接合を行うことにより、製品の小型化・軽量化だけではなく、環境への負荷軽減、接着剤管理の廃止、部品数低減、製造工程の短縮などにも貢献することができるとしている。

■ダントーHD <5337>  915円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ダントーホールディングス<5337>が続急騰。前日も値幅制限いっぱいに買われており、連日のストップ高となる。同社は内装や外装、床などのタイル大手で不動産マネジメント事業も手掛けている。足もとの業績は低調ながら「ここ継続して資金流入が観測されており、個人投資家もこれに乗る形で全員参加型材料株の様相となった。業態は違うが今年6月に大相場を形成したディー・エル・イー<3686>を彷彿とさせる動き」(国内証券ストラテジスト)という声が出ている。直近では、前日に同社の連結子会社SRE Mortgage Alliance Inc.(米国・カリフォルニア州)が、Lodasoft,LLC(ミシガン州)と資本提携を行うことを決定しており、これが改めて株高材料視されているもよう。

■ダイケン <5900>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

ダイケン<5900>がストップ高。5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)単独業績について、営業利益が6000万円から1億2500万円(前年同期比2.7倍)へ、純利益が4500万円から9400万円(同2.7倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で、営業活動の一部制限などがあったことから、売上高は52億円から49億3800万円(同3.8%減)へ下振れたものの、感染症拡大防止対策となる製品が堅調に推移したほか、輸送コストの改善に注力したことや、展示会の自粛などを受けて広告宣伝費が抑えられたことなどが寄与した。

■ビットワングループ <2338>  631円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

ビットワングループ<2338>はストップ高。同社は5日、Viettel Business Solutions Corporation(Viettel BS、ベトナム)と5G技術とAI技術を融合した関連事業の業務提携に向けて、覚書を締結したと発表しており、これが材料視されてた。Viettel BSはベトナムの通信大手ベトテルのグループ企業で、今後速やかに業務提携契約の詳細な条件合意に向け協議するとしている。

■クシム <2345>  1,096円  +149 円 (+15.7%) 一時ストップ高   本日終値

クシム<2345>が5連騰。5日の取引終了後、子会社クシムソフトが島根県大田市教育委員会から「GIGAスクールサポーター配置事業」を受託したと発表しており、これが好感された。今回の受託に伴い、校内情報通信ネットワーク整備業務や情報機器購入事業業務、更には教職員・児童生徒へ機器・アプリケーションの使用方法などを支援するという。また、クシムソフトでは今回の実績をもとに、島根県に隣接する市町村への働きかけも積極的に展開するとしている。

■Abalance <3856>  1,144円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

Abalance<3856> がストップ高。同社は法人向けソフトウェア開発を祖業とするが、再建に向け経営の重心を太陽光発電などのグリーンエネルギー事業に置き換え功を奏している。5日取引終了後、21年6月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の3億円から7億円に大幅増額しており、前期比減益見通しから一転して94%増益予想に変わった。これがポジティブサプライズとなり、投資資金の攻勢を誘った。同社子会社のWWBが持ち分法適用会社FUJISOLARの株式を追加取得して連結子会社化し、FUJISOLARが株式を取得しているベトナムの太陽光パネル製造販売会社VSUNを特定子会社化することにより収益見通しが上乗せされる形となった。

■識学 <7049>  1,443円  +130 円 (+9.9%)  本日終値

識学<7049>が大幅続伸。午前10時30分ごろに発表した9月度のプラットフォームサービス月次売上高が前年同月比2.8倍となったことが好感された。9月1日にサービスリニューアルを行い、それに伴い、「識学」に基づく組織運営の導入から運用までを継続的に支援するためのサービス「識学 基本サービス」の提供を開始したことが寄与したようだ。また、10月速報値は同3.1倍としており、好調維持の見通しとなっている。

■ソルクシーズ <4284>  1,251円  +103 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ソルクシーズ<4284>が続伸、年初来高値を更新した。時価は2018年7月以来2年3カ月ぶりの高値圏に浮上している。保険や証券など金融業界向けを中心にシステムの受託開発を展開し、菅政権のもとで地銀再編への思惑が高まるなか、収益機会が高まるとの観測が株価を押し上げる背景にある。現在、東証1部には80社を超える銀行が上場、これに証券会社も加わる経営統合構想により大規模なシステム更新特需が生じるとの見方が強い。特に同社は統合構想のカギを握るSBIホールディングス<8473>が筆頭株主となっていることで思惑買いの対象となっている。

■日本化学産業 <4094>  1,124円  +82 円 (+7.9%)  本日終値

日本化学産業<4094>が大幅高し年初来高値を更新した。5日の取引終了後、住友金属鉱山<5713>からの二次電池用正極材の受託加工増産要請を受けて、22年1月から増産に乗り出すと発表しており、これが好感された。今回の増産決定により、約7億円を投じて埼玉工場(埼玉県草加市)の設備を増強し、従来の福島第1工場の受託加工分の月産600トンと合わせて月産約750トンに増強する予定。なお、同件に伴う21年3月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

トミタ電機 <6898>  1,595円  +300 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

ナルミヤ <9275>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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