【↓】日経平均 大引け| 小反落、米株安で軟調も朝安後下げ渋る (10月7日)
始値 23272.45
高値 23432.73(14:41)
安値 23272.45(09:00)
大引け 23422.82(前日比 -10.91 、 -0.05% )
売買高 9億3203万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9325億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小反落、米株安受け軟調も朝安後一貫して下げ渋る
2.トランプ大統領の追加経済対策の協議先送り発表でリスクオフ
3.日経平均は寄り付き下値試すも、終盤は前日終値近辺まで浮上
4.トランプ大統領の中小企業支援に関するツイートもプラス作用
5.全体売買代金は1兆9000億円台と低調で連日の2兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比375ドル安と反落した。トランプ米大統領がツイッターに11月の大統領選挙まで追加経済対策の協議を中止する方針を示したことが嫌気され売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株安を受け朝方はリスク回避の売りに押されたが、その後日経平均株価は次第に下げ渋る展開となり、結局小幅安で着地した。
7日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数が終盤に崩れて大幅反落となったことで、朝方はリスク回避ムードが強かった。トランプ米大統領が11月の大統領選が終わるまで追加経済対策の協議を中止する方針を示したことが波紋を呼んだ。今週に入ってから日経平均は2日間で400円あまりの上昇をみせていたこともあり、目先利益を確定する売りが優勢だったが、その後は押し目買いが入り次第に下げ幅を縮小する展開に。トランプ氏が中小企業向けなどの支援策に関するツイートを行ったことも手掛かり材料となり、日経平均はプラス圏にあと一歩のところまで迫る場面もあった。業種別では海運、鉄鋼などの市況関連が買いを集めている。東証1部の売買代金は1兆9000億円台にとどまり、2日連続で2兆円台を割り込んだ。
個別では、ソニー<6758>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>も軟調。ヤクルト本社<2267>が大幅安に売り込まれた。武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>も売りに押された。東海ソフト<4430>が急落、スカラ<4845>も値を下げた。ハイアス・アンド・カンパニー<6192>、ミスターマックス・ホールディングス<8203>なども下落した。
反面、任天堂<7974>が高く、東京エレクトロン<8035>も上昇、ディスコ<6146>は大幅高に買われるなど半導体関連が強い動きをみせた。日本電産<6594>も高い。ダントーホールディングス<5337>は3日連続のストップ高となる異彩人気。Olympicグループ<8289>が値を飛ばし、ジェイリース<7187>、アルテック<9972>も大きく上値を伸ばした。コムチュア<3844>が急伸、ぐるなび<2440>、レノバ<9519>なども物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、KDDI <9433> 、アドテスト <6857> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約47円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、第一三共 <4568> 、ファストリ <9983> 、セコム <9735> 、キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)情報・通信業、(4)輸送用機器、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)陸運業、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ぐるなび <2440>
「新型コロナウイルス感染症予防対応 多言語動画制作サービス」を開始。
△フュトレック <2468> [東証2]
グローリー <6457> と発話検知技術を共同開発。
△くら寿司 <2695>
SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。
△フェリシモ <3396>
上期経常は5倍増益で通期計画を大幅超過。
△エイトレッド <3969>
社内向けAIチャットボットのジェナと業務提携。
△フロイント <6312> [JQ]
上期経常が45倍増益で着地・6-8月期も91%増益。
△サンケン <6707>
米子会社が株式公開のための登録届出書をSECに提出。
△アドヴァン <7463>
24万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△サイバダイン <7779> [東証M]
FDAから脳卒中などの医療機器承認を取得。
△アルテック <9972>
第3四半期の大幅増益と自社株買いの実施。
▼ヤクルト <2267>
仏ダノンが保有する全株式を売却。
▼東海ソフト <4430>
6-8月期(1Q)経常は62%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オリンピック <8289> 、(2)ダントーHD <5337> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)アルテック <9972> 、(5)ランド <8918> 、(6)コムチュア <3844> 、(7)富士興 <5009> 、(8)ぐるなび <2440> 、(9)サンケン <6707> 、(10)リンクユー <4446> 。
値下がり率上位10傑は(1)東海ソフト <4430> 、(2)ヤクルト <2267> 、(3)インテリクス <8940> 、(4)ツツミ <7937> 、(5)ナイス <8089> 、(6)テモナ <3985> 、(7)ヴィッツ <4440> 、(8)エイジア <2352> 、(9)スカラ <4845> 、(10)OKAYA <6926> 。
【大引け】
日経平均は前日比10.91円(0.05%)安の2万3422.82円。TOPIXは前日比0.72(0.04%)高の1646.47。出来高は概算で9億3203万株。東証1部の値上がり銘柄数は914、値下がり銘柄数は1171となった。日経ジャスダック平均は3629.29円(8.52円高)。
[2020年10月7日]
株探ニュース