「デジタルトランスフォーメーション」が1位にランク、富士通はファナックなどと新会社設立へ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「デジタルトランスフォーメーション 」が1位となっている。
富士通<6702>とファナック<6954>、NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)の3社は7日、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するクラウドサービスを提供する新会社「DUCNET(ディーユーシーネット)」を11月に共同で設立すると発表した。
また、同じく7日には日鉄ソリューションズ<2327>が、顧客のDX推進を支援するデジタルイノベーション共創プログラム「Angraecum(アングレカム)」の提供を開始したことを公表。NEC<6701>は5日、DX事業の強化などを目的に、スイスの大手金融ソフトウェア会社アバロックを傘下に置く持ち株会社の全株式を約2360億円で買収することを明らかにしている。
こうした動きが相次いでいるのは、人工知能(AI)やIoT、ビッグデータといった先端技術を活用して、ビジネスモデルなどを抜本的に変革し、新たな成長や競争力強化につなげていくDXの世界的な潮流が起きていることが背景。また、国内で新型コロナウイルス対応の給付が遅れるなど、デジタル化についてさまざまな課題が浮き彫りとなったことから、菅首相が司令塔となる「デジタル庁」新設を指示するなどDX推進の姿勢を強めていることも関心の高さにつながっている。
これを受けて、9月30日までに出揃った各省庁の2021年度予算の概算要求では関連予算が増額されており、総務省は自治体のDX推進に38億8000万円(20年度当初予算は7億1000万円)を計上したほか、経済産業省はデジタル技術を活用する企業への支援に389億円(同204億円)を要求している。