注目銘柄ダイジェスト(前場):GMO、SHIFT、良品計画など

市況
2020年10月9日 11時52分

日触媒<4114>:5640円(-480円)

急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業損益は従来の15億円の黒字から18億円の赤字に、通期では70億円から10億円に下方修正。自動車や建築・建材向け製品の需要回復が進まず、工業用界面活性剤向け製品も需要が落ち込んでいるもよう。紙おむつ向け製品では仮需の反動も見られているようだ。原料価格の想定以上の上昇なども響く形に。市場コンセンサスは会社計画上振れであったため、業績悪化は想定以上に。

SHIFT<3697>:18750円(+2680円)

急騰。前日に20年8月期の決算を発表、営業利益は23.5億円で前期比52.8%増益となった。危険手当支給などがあったものの、従来計画の24億円に沿った着地となっている。一方、21年8月期は34億円で同44.5%増益の見通し、増益率は市場の期待値も上回るものとなっている。8月以降は稼働率が回復基調となっており、営業活動強化によって新規顧客開拓なども進んでいるもよう。

7&iHD<3382>:3564円(+178円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1797億円で前年同期比12.4%減益、従来計画の1640億円を上回る着地となった。また、通期予想は従来の3220億円から3400億円、前期比19.9%減に上方修正している。海外コンビニ、スーパー、金融関連セグメントなどの想定を引き上げているようだ。上方修正数値は、ほぼ上半期の上振れ分のみを反映したものであり、さらなる回復ペースの加速も見込まれる状況に。

GMOメディア<6180>:2263円(+342円)

大幅に3日続伸。自社が運営するポイントサイト「ポイントタウン byGMO」がスマートフォンアプリ(iOS)でフリーWi-Fi自動接続サービスの提供を開始したと発表している。35万カ所のフリーWi-Fiスポットに自動接続できるという。ポイントタウンは、ネットショッピングなどでポイントを貯め、ポイントサービスのポイントや現金などに交換できるサービス。Wi-Fi自動接続でポイント利用が拡大するとの見方が広がっているようだ。

良品計画<7453>:2012円(+219円)

急騰。前日に6カ月の変則決算となる20年8月期の決算を発表、営業利益は8.7億円となり、従来予想の20億円の赤字を大きく上振れる着地となった。また、21年8月期は492億円を計画、市場予想は330億円程度であったため、想定以上の収益回復を見込む形に。足元の国内既存店の堅調推移に伴う粗利率の大幅な改善、東アジアの伸長などを想定しているようだ。

ドーン<2303>:2106円(-57円)

朝高後マイナス転換。21年5月期第1四半期(20年6-8月)の営業利益を前年同期比7.8%増の0.54億円と発表している。防災・防犯・救急分野を中心に地方自治体への受注獲得に努めた結果、「NET119緊急通報システム」などクラウドサービスの契約数が積み上がり、ストック型の利用料収入が増加した。通期予想は前期比13.8%増の3.30億円で据え置き。

ITbookHD<1447>:882円(+26円)

大幅に4日続伸。東証が9日から信用取引規制を解除し、買い材料視されている。ITbook HD株は前営業日まで信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。ITbook HDはICTに関する自治体向けのコンサルティングなどを手掛けており、マイナンバーの普及に対する期待も株高基調を支えているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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